IRTA(インターナショナル・ロードレース・チーム・アソシエーション)のマイク・トリンビーが各チームに送ったメッセージによると、MotoGPの開催が近づいているかもしれない。ただし、極めてクローズドな環境でのレースだ。

極めてクローズドな状況下で、欧州で数戦開催される?

世界的にコロナウイルスの感染拡大が収束の気配を見せない状況下で、MotoGPというイベントに係る運営側スタッフ、チーム、ライダー、チームのスポンサーなどゲスト、ジャーナリストなど大人数が複数国を移動することによる感染リスク、感染拡大のリスクは大きい。そこでドルナが現在検討しているのは、欧州での無観客、チームのゲストやスポンサーをも排除したクローズドレースだ。

こうしたレース形式であっても、各国政府から入国許可(ビザ)を得るためには、イベント運営の人員、各チームが帯同する人員がレース活動において絶対に必要不可欠な人員であることを証明することが求められ、当然その人数も厳しく制限されるだろう。

マイク・トリンビーは、各チームに対して各国政府から入国許可を取得するためには、どの人員が最低限必要なのか、またその人員の国籍、どの国からイベント開催国を訪れることになるのかといった情報の提出が必要になるとしている。イベントに参加が必要と考えられないスタッフとしては、ホスピタリティーで仕事をする人員、PR、メディア関連の人員、オンラインで現地と接続しながら指示が可能であるということで、場合によってはマネジメント層も不要になる可能性があるとしている。

IRTAマイク・トリンビーのメッセージ

皆さん ご家族、スタッフがこの厳しい状況下でも健康に過ごしていることを願っています。

ご存知の通り、ドルナは数戦の延期を発表しており、そのうちのいくつかは新たな日程を組むことが出来ないでいます。

ドルナは新しい日程を決定すべく努力を続けていますが、各国政府が渡航制限を解除したり、大規模なイベントの開催を許可するのがいつになるのかはわかりません。

この状況でドルナが現在検討を進めているのは、クローズド環境でのレース開催です。つまり無観客、チームのゲスト、パーマネントパスを所有するスポンサーなども排除したレースです。


大規模イベントにおいて各国政府の開催許可を得るためには、政府に対してイベントを開催するにあたって必要不可欠な人員の人数、そして彼らの国籍、どの国から渡航するのかといった情報を知らせることが必要
になる可能性があります。

このメールにフォームを添付しますので、可能な限り早く返信をお願いします。
フォームには欧州でのクローズドレースを安全に開催するにあたり、絶対に必要不可欠な最小人員の詳細情報を記載してください。

もし仮にこうしたスタッフが不要であるということであれば、是非知らせていただきたいと思います。

必要最低限のトラックのみが参加を許可されますので、ホスピタリティースタッフ、ホスピタリティー設置のための人員は不要です。

その他のスタッフ、PR、メディアスタッフ、もしかすると各種マネージャーも不要である可能性があります。マネージャー陣はオンラインで現地スタッフと繋ぐことによって、自宅からの指示が可能となるはずです。

この件に関して質問がある方は、遠慮なく私までご連絡ください。

マイク・トリンビー

(Photo courtesy of michelin)