プレシーズンを通じてスムーズに走れるようになった
チーム・スズキエクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のジョアン・ミルは、ルーキーイヤーとなった昨年は怪我などに苦しんだものの、1年間MotoGPバイクを経験し、プレシーズンテストで様々なアプローチを試す中で、スムーズにライディング出来るようになってきた。バイクの性能差が小さくなるMotoGPにおいては、いかにタイヤを最後まで温存するか、無駄なアクションを減らしてバイクを操るかが、ますます重要になる。
ジョアン・ミル
「プレシーズンテストでは目標としていたトップ5を獲得出来ました。アグレッシブ過ぎるライディングスタイルを改善したいと思っていて、プレシーズンの中で随分とスムーズにバイクに乗れるようになりました。」
「しかし、走行する中ではアグレッシブな部分も残して走る必要があります。例えばブレーキングではスムーズに操作していたらタイムは出来てきません。MotoGPバイクは様々なことを学習するのに1年はかかりますね。自分も色々と学習を続けていますが、チームメイトのアレックス・リンスと求めるバイクの方向性が同じであることはプラスですね。」
「今はこういった状況ですので、実際にシーズンがスタートしてどうなるかはわかりません。今はオーストラリアで毎日バイクに乗れるジャック・ミラー、そしてイタリア人ライダー達もバイクに乗れる状況ですから、彼らとの差を埋めていくことが重要です。」
「アンドラ(※フランスとスペインの間の独立公国)からスペインに渡航することが禁じられていますが、あと数週間で移動が出来るはずです。アンドラには多くのライダーがいますから、スペインでトレーニング出来るようになれば最高ですね。アンドラの場合は、プロフェッショナルライダーであれば1箇所指定されているトライアル練習場でのみバイクに乗ることが出来ます。」
「例えばタヴッリアにいるライダーならばVR46のランチで走行出来たりしますから、来週になってみてモトクロスやポケバイなどで練習が出来るようになればいいなと思います。」
「スズキにとって開発が凍結されたことは、良いベースがある現状は良いニュースです。カタール、セパンでも明らかだったように、2020年のスズキのパッケージは素晴らしいですから。他のメーカーの中には厳しい状況のところもあるでしょう。ただ、どのメーカーも手元のコンピューター部分の開発は続けているでしょうね。」
(Source: suzuki-racing)
(Photo courtesy of michelin)