グランプリ・コミッションは、4月30日、5月7日にミーティングを行い、エンジンホモロゲーション、ワイルドカード参戦などについてレギュレーションを更新した。エンジンホモロゲーション改定でKTM、アプリリアが6月末までエンジン開発が可能になったことに加えて、2020年は全クラスに関してワイルドカード参戦が出来ないこととなった。

兼ねてから話題となっていたホルへ・ロレンソのヤマハテストライダー就任と、それに伴うワイルドカードでのレース参戦は、これで正式になくなった。リン・ジャービスは当初、ホルへ・ロレンソをバルセロナ、そしてもてぎでワイルドカード参戦させたいとしていたが、4月末の時点で、今季のロレンソのワイルドカード参戦は難しいだろうという見解を明らかにしていた。

MotoGPクラスだけでなく、Moto2、Moto3についても2020年は完全なクローズドレース(無観客)となり、全体的に1,300人程度にレース参戦人数を抑え、参加者全員に対してウイルス検査を行いながら転戦するという事情を考えると、ワイルドカード参戦が出来なくなるのは当然と言えば当然の結果だ。
ホルへ・ロレンソ
2020年から2021年については、特にMotoGPクラスにおいてコスト削減が求められる状況であるため、2021年にはワイルドカード参戦が原則認められる方針だが、2021年シーズン開幕前に状況を鑑みながら再度判断が行われる。

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(Photo courtesy of yamaha)