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ダニーロ・ペトルッチ「MotoGPでまだまだやり残したことがある」

ダニーロ・ペトルッチ

イタリア人選手ならば誰もが憧れるムジェロ・サーキットでの優勝を、イタリアメーカーのDucatiで2019年に達成したダニーロ・ペトルッチ。来年はジャック・ミラーにそのシートを明け渡すことになりそうだが、まだまだMotoGPでやり残したことがあると語る。

2014年のヘレスで、もう走りたくないと感じていた

ダニーロ・ペトルッチ

キャリアを終えたいと思った唯一の瞬間は2014年のヘレス戦ですね。予選の後に母に”もう十分この世界は見たし、ライディングを続けたくない”と伝えたんです。母は”明日もう1度走ってみて、レースに出場してみなさい”と言っていました。でもウォームアップの最中に転倒して骨折したんです。でも、怪我の療養中にレースをすることがとにかく恋しく感じました。

最下位にならないようなんとか走っているだけだったとは言え、それでもレースが恋しかったんです。最下位にならないように走るなんていうのは求めていた状況ではないんですが、とにかくライディングが恋しかったんです。今年も今までそうしてきたように、毎年少しづつ改善を続けていきたいと思っています。」

「MotoGPライダーになるというのはとてもストレスフルなことなんです。常に走る時は誰かに見られていて、毎回順位をつけられるわけですから、誰が良かったとか悪かったとかすぐに分かるわけなんです。でもMotoGPライダーになるのは自分の夢だったんですよ。」

ライダー人生の中でもっと達成感を感じたいんです。優勝はしましたが、それが夢ではなく、もっともっと勝利を重ねたいんです。もっと優勝したいと思っていなければ、とうの昔に辞めています。今まで何度か話していますが、ラリーが本当に好きなのでそちらの道に進んでいたら、違う人生になっていたでしょうね。」

「ラリーは朝にスタートしてメカニックに再び会うのは夜です。自分で全てをやる必要があります。でも、まだまだMotoGPでやり残したことがあるんです。自分の限界を確かめたいと思っていて、自分の限界を確認出来た時にキャリアを変更するでしょう。でもシーズンが短い今年であっても、しっかりとパフォーマンスを発揮するチャンスはありますし、100%後からを発揮したいと思っているんです。」

(Photo courtesy of Ducati)

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