サンマリノGP決勝レースをベンスナイダーは19位で完走、体調不良のラフィンは健闘の末にリタイア

2020年シーズン第7戦サンマリノGPの決勝レースは、13日(日)現地時間12時20分(日本時間午後7時20分)にスタートしました。NTS RW Racing GPのジェスコ・ラフィンは体調が万全の状態に戻っていませんでしたが、グリッドにつき、25周の戦いに臨みました。しかし、やはり厳しい体調で最後まで走りきることは難しく、16周を終えてピットへ戻り、レースをリタイヤしました。ボ・ベンスナイダーは最後まで走りぬき、19位のチェッカーフラッグを受けました。

ラフィンとチームにとって、今日の決勝レースが厳しい戦いになるであろうことは、走行前から充分に予測をしていました。27番グリッドからスタートし、1周目にはチームメイトのベンスナイダーの直後で走行しました。ラフィンはその後も懸命の走りを続けましたが、やがてトップグループから半周以上の差が開いてしまいました。肉体的なコンディションなど様々な要素を勘案した結果、残念ながらレースの継続を諦める決断をし、ピットボックスへ戻りました。

一方、ベンスナイダーは前方にいる選手たちのオーバーテイクを狙い、少しずつ順位を上げながらしっかりと走り抜きました。最後は、優勝を飾ったルカ・マリーニ選手から35,844秒差でゴールを果たしました。次戦の第8戦は、引き続きミザノワールドサーキット・マルコ・シモンチェッリで開催。エミリア・ロマーニャGPと大会名を変えて、9月18日(金)午前10時55分(日本時間17時55分)にフリー走行1回目がスタートします。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(決勝レース:19位)
「決勝レースまでに車を仕上げられなかったことは、本当に残念だよ。今回のレースは公式練習から予選までの僕の走行データを分析しても致命的な問題は見いだせなかったので、バランスが悪いとかいうことではなくて、僕が欲しい方向性にマシンを作っていくという作業に焦点を当てて残りのシーズンを組み立てていきたいと思ってる。」

ジェスコ・ラフィン選手(ゼッケン2)

(決勝レース:DNF)
「今日は僕のレース人生のなかでももっとも苛酷な1日だった。レースを棄権したのは人生で初めての経験なので、本当に悔しくて残念だ。レースでは、できるかぎり集団にくらいついていくつもりだったけれども、15周くらいになると疲労感が激しく、何度もミスをするようになった。これ以上走り続けると危険だと判断して、リタイアを決断したんだ。数日間しっかりと休養を取り、次のレースでは少しでもよい状態で戦うために回復に努めるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)