今回ミサノテストで、初めて2020年型のファクトリーバイクを走らせた中上 貴晶。レギュレーション上途中で使用マシンを変更する事はできないが、全くネガティブな点はないと語った。やはりヘレスの2戦目から取り入れているマルケススタイルのライディングが効いているのだろうか。2021年こそは最新型のファクトリーバイクでの参戦が出来ることを願いたい。
2020年型のフィーリングは良い
中上 貴晶
「2020年型のフィーリングはいいですね。残念ながら新しいバイクを転倒させてしまいましたけどね。ロングランをするつもりだったんですが、ターン1のバンプでフロントが滑り転倒してしまいました。HRCには申し訳なく思いますが、ロングランであっても楽に32秒前半を記録出来ました。全くネガティブな点はありませんね。」
「自分の回りに10人ほどのエンジニアが張り付いてコメントをメモしてくれ、最高の気分でした。しかしバイクの開発、改善を進めることが自分の仕事ですからね。ただ今年使用するバイクは2019年型です。今回は単純にテストする機会をもらっただけです。ネガティブさを感じなかったのはポジティブですね。残念ながらレギュレーションがありますからバイクの変更が出来ません。いずれにしても感触は良かったですね。将来的にどうなるか楽しみです。」
「テストでは主にリア回りの変更を行い、リンク、新しいショックなどを試しています。試したアイテムはいずれもポジティブでしたね。先週から進歩出来た内容に満足しています。先週は金曜、土曜に苦戦していましたが、今回は非常に良いタイム、ペースを記録出来ています。」
「しかしテストの際はMotoGPクラスのみが走行していますから、路面のタイヤ種類が一緒ですからタイムは出やすいんです。日曜はダンロップのタイヤが路面に載った状態ですから、テストと状況は異なるでしょう。」
「新しい無線システムは良かったですね。ライディングしながら無線を聞くなんて無理だろうと思っていましたが、全ての言葉をはっきりと聞き取れました。しかしシステムの装着感は良くないですね。それに風の音も気になります。」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)