今年はサテライトチームのペトロナス・ヤマハ・SRTでレースをすることになるバレンティーノ・ロッシ。2021年シーズンに挑むに当たり、現在のレースへの向き合い方、2021年のヤマハラインナップ、怪我からの復帰が長引いているマルク・マルケスについて自らの考えを語った。
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今はレースへの向き合い方が違う
バレンティーノ・ロッシ
「20代の頃はひたすらレースのことだけを考えていました。1つのレースが終わってすぐに次のレース、1つのレースのことはあまり覚えていないものです。しかし今は全く違います。トレーニング、栄養学、テストなど、やっていることは過去と同じなんですが、取り組み方や受け取り方は全く異なります。」
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ヤマハは2021年のラインナップ決定に時間をかけるべきだった
「ヤマハについては2021年のラインナップを2020年が終わる前に決めてしまったわけですが、あれはミスだったでしょうね。MotoGPではしょうがないことではありますが、今年のラインナップを決める前にもう少し待つべきでした。」
「とは言え、ファビオ・クアルタラロは速いライダーですし、ビニャーレスもアップダウンがあるものの強い選手です。彼らならうまくやっていくでしょう。」
なぜマルケスのレース復帰が許可されたのか?
「マルケスについてはレース復帰があまりにも早すぎたんでしょうね。なぜホンダ陣営が彼がレースすることを許可したのか理解出来ません。Dr.コスタは先進的で革新的な医師で、モーターサイクルでの転倒による受傷からの回復において画期的な方法を生み出しました。」
「2013年にロレンソが骨折からものすごいスピードで復帰をしましたが、その後ドルナによって制限が設けられたんです。マルケスのケースではなぜかそれが無視されたようですが。」
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マルケスを許すことは出来ない
「マルケスがレース出来ないことは残念だと思いますよ。いつ回復出来るか、周囲の人間も、彼自身もわからないでしょう。しかし一度回復した後は、彼は元のような力強さを取り戻せるでしょう。」
「しかし、2015年の出来事については未だに思い出すと当時と同じ気持ちになります。彼を許すことは出来ないでしょうね。」
(Photo courtesy of michelin, HRC)