2020年にKTMはコンストラクターズチャンピオンシップにおいて4位で、ポールポジション3回、表彰台を9回、3勝を達成している。2021年は当然この結果をさらに改善するために全力で挑むことになる。ファクトリーチームの2人は共にKTMのライダー育成ルートで育ったライダーであり、その2人が共にファクトリーチームで戦う構図となる。
サテライトのテック3は、ベテランライダーのダニーロ・ペトルッチ、そしてスピードのあるルーキー、イケル・レクオーナという布陣だ。2021年のカラーリングに関してはファクトリーチームは既存同様のレッドブルカラー、そしてテック3は全体がオレンジとなった。
何度でも優勝を達成したいと思うもの
KTM モータースポーツディレクター ピット・バイラー
「MotoGPプロジェクトは現在のところ夢のような形で進展しています。夢と共にスタートしたわけですが、最終的にこのクラスで優勝することが出来ました。今までの道のりをこうして見返してみると感慨深いですね。」
「しかし、KTMがタイトル争い出来るチームになったと考えるのはまだ早いでしょう。今のところタイトル争い出来るチームだと言えるのは他のチームでしょうが、MotoGPクラスで優勝出来たのは嬉しいことです。」
「優勝は事実として残り、間違いなくさらに何度も達成したいと願うものです。KTMは素晴らしいスタッフばかりで、皆が全力で努力しています。優勝を経験して新しい気概でもって2021年を迎えます。4人のライダーはいずれも才能豊かな選手達で、それぞれが異なる形で彼ら自身のゴールへと向かっています。」
「KTMとして優勝はしていますが、今年はまたゼロからのスタートです。2021年をすべてのライダー達が大きな怪我なく、素晴らしい成績を残して終えることが出来たら、これ以上の喜びはありません。」
2021年のパッケージはドーハでのテスト後に決定する
KTM レースマネージャー マイク・レイトナー
「この世界で働くKTMの皆がプレッシャーへの耐性がありますから、今年からさらに多くのプレッシャーがかかることで、さらなるモチベーションとなるでしょう。これがこのスポーツにおけるDNAですし、スポーツとはそういうものです。プレッシャーが高まる事自体はポジティブだと捉えています。」
「シーズン開始前にエンジンと空力パッケージのホモロゲーションを取得する必要があるため、今の仕様と5日間のドーハでのテストとの間で良いバランスを見つける必要があります。」
「2021年に達成したい内容はありますが、すでに2022年に向けた開発もスタートしています。2021年に向けて様々なパーツが用意されていますが、最終的に今シーズンで使用するものは5日間のドーハでのテストの後に決定します。ライダー達は2021年に向けて必要なパーツを手に入れ、最高の形でシーズンを迎えることが出来るでしょう。」
(Source: KTM)
(Photo courtesy of KTM)