今回は上位で走りながら、周りの選手の出方を伺っているような走りかたをしていたマルケス選手ですが、最後の最後にクラッチロー選手を抜いて3位を獲得しました。結果的には安定感ナンバーワンのドヴィツィオーゾ選手がチャンピオンシップトップにいるわけですから、そういった走りを意識するのも当然ですね。

マルク・マルケス

「トリッキーで難しいレースでした。チャンピオンシップにおいてポイントを失ったり得たりするようなレースとなりました。今日は表彰台でレースを終えたかったので、安全方向でレースをしました。優勝を狙う事も出来ましたが、あまりにも危険で転倒のサインが何度かありました。そのためコンスタントに走ることにして、最終ラップだけプッシュしたんです。リミットがわからなかったので、他のライダー達の動向にはしっかりと集中していました。最終的には良い形でプッシュが出来ましたし、今日はロッシとダニロが最速でした。ダニロは単純にプッシュしていてチャンピオンシップを考える必要はないわけですけど良い走りでした。しかしようやく、自分達も良い形で走る事が出来るトラックにやってきたという感じですね。」

「ピットボードでカルが迫っているのはわかっていましたが、彼はチャンピオンシップを争っているわけではありませんからリスクを冒す事が出来ます。最終ラップに彼を抜こうとして上手く行きましたね。多くのアップダウンがあり、既に転倒も2回してますから、こうしたしっかりと11ポイントを獲得するというのが重要でした。チャンピオンシップトップのドヴィツィオーゾはこうした点が本当に素晴らしいですよね。チャンピオンシップはまだまだ長いですから、しっかりとこういう走りを続けていく必要があります。ドイツはホンダでは過去には良い結果が得られているサーキットです。ただ今回はアスファルトが新しいですから、それで何か感触が変わるかもしれません。あらゆる状況に対処出来るようにしておく必要があります。」

(Photo courtesy of michelin)