アプリリアが2015年からMotoGPクラスに参戦を開始して以来、今回の表彰台獲得は初めての快挙となる。アレイシ・エスパルガロはスズキからアプリリアに移籍したが、当時のアプリリアは開発スピードの遅さ、バイクの信頼性の低さから、アプリリアに移籍したら選手生命としてはお終いと言えるような状況だった。
アレイシ・エスパルガロも何度も辞めようと思っていたが、諦めずに走り続けた結果、獲得出来た表彰台となる。しかしながら、来年以降もさらに競争力を上げていくと考えると、コンセッションを剥奪されないためにも、表彰台獲得回数はセーブしたほうがメリットは大きい。[adchord]
次回も表彰台狙っていきたい
アレイシ・エスパルガロ
「今は落ち着いていますが、本当に夢が叶ったと言えるでしょう。ここまで本当に本当に長い道のりでした。5年もかかってしまいましたし、2年前には転倒も多発して辛かったことを覚えています。今まで何度も途中でキャリアを終えて他のことをしようと思ったこともありますが、けして諦めずに取り組んできました。」
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「非常にポジティブなのは、今回の結果が天候や他の選手の転倒によって得られた結果では無いことです。シーズンを通してトップで走行してきましたし、表彰台争いにも参加してきて、その上での結果ですからとてもポジティブです。アプリリア、ファクトリーチームの皆とともに作業を継続していきたいと思います。」
「今日は弟のポルともにトップで走行することができました。2人で1位、2位で走行しているときに、このままレースが終わればいいのにと思っていました。でも、その後ポルをオーバーテイク出来る状態になったので、ポルを抜いていきました。その後はファビオ・クアルタラロに追いつこうと思って走行していましたが無理でしたね。」
「終盤はアレックスについて表彰台を獲得しようと思っていましたが、最後にジャックがアタックしてきたので容易ではありませんでした。簡単なレースとは言えませんでしたが、誇りに思えるレースだったと思います。」
「ファウストはきっと天国からこのレースを見て喜んでいてくれたと思います。彼はアプリリアにとって最も難しい時に苦しんだ人物です。でも、彼はけして諦めない姿勢を見せてくれました。この表彰台は彼、そして彼の家族にも捧げるものですね。」
「次回のアラゴンでも表彰台を狙っていきたいと思いますが、現時点ではファビオ・クアルタラロは頭一つ抜けてスピードがある状態です。毎週異なる選手が表彰台争いをしている状況でも、彼は1人だけ毎回優勝争いをしています。」
「そう考えると、他の選手は皆同じレベルで表彰台争いをしているといえます。はじめての表彰台獲得のプレッシャーを感じることは、もうありませんから、次回はよりリラックスして表彰台、優勝を狙って戦いたいです。」
(Photo courtesy of michelin)