8月までMotoGPは開催されないが、次回のレース開催までにいくつかのライダーの契約が発表されそうな状況ではある。直近ではアレックス・リンスが2023年から2年契約でLCRホンダに移籍することが公表されている。ファクトリーチームとしては、レプソルホンダ、Ducatiレノボチームがもう1名のライダーが決まっておらず、サテライトチームについては数チームでラインナップがまだ確定していない。
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ホンダ
レプソルホンダ
・マルク・マルケス
・ジョアン・ミル?
LCRホンダ
・アレックス・リンス
・中上 貴晶 or 小椋 藍?orソムキャット・チャントラ?
ホンダに関してはレプソルホンダチームのマルク・マルケスのチームメイトが決まっていないが、アレックス・リンス同様にTeam SUZUKI ECSTAR(チーム・スズキ・エクスター)からジョアン・ミルがホンダに移籍することが予想されている。
アレックス・リンスのチームメイトとしてはLCRホンダ出光の枠が空いていることになるが、今まで長年LCRホンダ出光で活躍を続けてきた中上 貴晶が継続となるのか、Moto2で結果を出し続けている小椋 藍が中上に変わってMotoGPに参戦するのか、はたまたチャントラ、もしくは全く別のライダーとなるのかは未知数だ。
ヤマハ
モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)
・ファビオ・クアルタラロ
・フランコ・モルビデッリ
ヤマハは2023年にサテライトチームなしで、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のみでMotoGPを戦うことになる。ファビオ・クアルタラロは6月にすでに2年契約を更新、フランコ・モルビデッリは21年9月時点で2023年までの契約を締結していることから、ラインナップ変更はないはずだ。
Ducati
Ducatiレノボチーム
・フランチェスコ・バニャイア
・エネア・バスティアニーニ or ホルヘ・マルティン?
Pramac Racing
・ヨハン・ザルコ
・エネア・バスティアニーニ or ホルヘ・マルティン?
Gresini Racing
・ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
・アレックス・マルケス
Mooney VR46
・ルカ・マリーニ?
・マルコ・ベッツェッキ?
Ducatiは今年の2月にフランチェスコ・バニャイアが2年契約を更新しており、もう1人のファクトリーライダーには、エネア・バスティアニーニもしくはホルヘ・マルティンが、ほぼ確定している。いずれのライダーになるのかは未定となるが、どちらかがファクトリー、どちらからPramacで走ると予想される。Pramacに関してはヨハン・ザルコはほぼ確定。[adchord]
Gresini Racingについてはファビオ・ディ・ジャンアントニオに加えて、アレックス・マルケスがホンダから移籍することが先ごろ発表された。
Mooney Racingについては2023年のラインナップ発表はないが、おそらくルカ・マリーニとマルコ・ベッツェッキがそのまま残留することが予想される。
アプリリア
アプリリアレーシング
・アレイシ・エスパルガロ
・マーべリック・ビニャーレス
RNFレーシング
・ミゲル・オリヴェイラ?
・ダリン・ビンダー or ラウル・フェルナンデス?
アプリリアは5月の段階で現在チャンピオンシップ争いを展開するアレイシ・エスパルガロに加えて、調子を上げてきたマーべリック・ビニャーレスが引き続きファクトリーチームから参戦すると発表している。
一方5月にヤマハのサテライトチームを辞め、アプリリアのサテライトチームになると発表したRNFレーシングについては、アンドレア・ドヴィツィオーゾはすでに現役続行の意思を示しておらず、思うように結果が出てこないダリン・ビンダーの残留はなんとも言えないところだ。
そんな中でアレックス・マルケスがGresiniに移籍、アレックス・リンスがLCRホンダに移籍することが明らかになり、ミゲル・オリヴェイラがRNFレーシングに移籍する可能性が出てきた。
ミゲル・オリヴェイラはKTMファクトリーシートを失うことが明確であり、本人もKTMのサテライトチームで走ることはないと語っていることから、残る可能性は僅かな状況だ。
KTM
レッドブルKTMファクトリーレーシング
・ブラッド・ビンダー
・ジャック・ミラー
テック3 KTM ファクトリーレーシング
・ポル・エスパルガロ?
・レミー・ガードナー?
6月にジャック・ミラーがDucatiレノボチームを離れ、レッドブルKTMファクトリーレーシングに加入することが発表されており、引き続き継続参戦するブラッド・ビンダーのチームメイトになることが明らかになっている。
テック3 KTM ファクトリーレーシングに関しては、レプソルホンダのシートを失うことが濃厚なポル・エスパルガロがKTMに戻ってくるのではと言われており、もう一人のライダーが誰になるかは全くもって不明だ。
扱いが難しいバイクで、レミー・ガードナー、ラウル・フェルナンデス両名共に結果を残せておらず、結果の出せないライダーに関しては非常に冷淡なKTM経営陣が2人を据え置くとは思えない状況だ。
KTMはポル・エスパルガロが在籍していた時の快進撃とは裏腹に、苦戦を続けている印象で、一時期のアプリリア同様に、ルーキーライダーにとってはキャリアクラッシャーとも言える難しいバイクになっている。
(Photo courtesy of michelin)