バルセロナで各チームがテストを行うなか、KRTは実際のレース条件に近い2日目のみでテストを実施、これによりチームはまだ1日のテスト日程を確保した状態だ。モントメロでの1日のトラックアクションで、ジョナサン・レイ、アレックス・ロウズはピレリ(Pirelli)が提供する最新のフロントおよびリアのデベロップメントタイヤを試し、その性能に満足している。ジョナサン・レイは3番手、1分40秒659のペースとなり、アレックス・ロウズは1分40秒853で、全体で5番手となった。

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ジョナサン・レイ

「新しいことに挑戦し、チーム全員が懸命に作業しています。初日を犠牲にして、最終日に集中することを決めましたが、実際は初日とコンディションは似ている状況で風が強くなっていました。セクター1のストレートは向かい風が強かったものの、マシンのセットアップに一貫して取り組み、必要な作業を行うことができました。」

「前回アラゴンテストで使用した、ブレーキングでフロントタイヤを温存するため、フロントエンドの重量を少し軽くするという新しいセットアップにも取り組んでおり、ポジティブな成果を得ています。バルセロナはタイヤ消費量が非常に重要なサーキットですが、フルレースシミュレーションは行っていないものの、十分戦えると感じています。」

「アラゴンで発見したことがバルセロナでも通用することがわかり、非常にポジティブですね。通常走行するセットアップとは異なるものになりますが、バイクのフィーリングも乗りやすくなっています。電子制御面でも、テストライダーが取り組んでいた項目を最後に試しています。」[adchord]

「全体的に見て、まずまずのライディングができた一日でした。ピレリ(Pirelli)のフロントタイヤとリアタイヤを試しましたが、どちらも良い結果が得られましたね。特に夏場にはこれらのタイヤを使用することが多くなると思います。個人的にはベースタイヤよりも良かったので、楽しみですね。ピレリ(Pirelli)はライダーからのフィードバックに対して積極的にタイヤを改良していると言えるでしょうね。」

アレックス・ロウズ

「素晴らしいテストができました。バイクの様々なアイテムを試すために、暑くて路面が滑りやすいコンディションを望んでいたんです。アラゴンのテストの後、ライディングポジションを変えていますが、モントメロでもその開発を続け、ポジティブな感触を得ました。」

「バイクの感覚はとても良かったです。ユーズドタイヤで長時間走り、フロントタイヤの寿命を10周から12周に延ばそうとしました。良い方向性を見い出せたと思います。午後はピレリのソフトタイヤを試し、素晴らしいラップタイムを記録することができました。本当に素晴らしい結果でした。」

「もう少し暑い路面状態であればよかったんですが、何周も楽しみながら走り、バイクの感覚も少し改善されました。スピードには限界があることは分かっていますが、アッセンでマシンの力を最大限引き出せば、表彰台を狙えると思っています。チームの皆に感謝しています。この後は、今後のヨーロッパのシーズン開幕に向けて準備を整える必要があります。」

(Photo courtesy of KRT)