イケル・レクオナ、シャビ・ビエルへは、4月21日から23日にオランダのアッセンで開催される2023年スーパーバイク世界選手権のヨーロッパラウンドに向けて、スペインのカタルーニャ・サーキットで2日間にわたってテストを行った。暖かく晴れたコンディションの中、2人はアラゴンから引き続き、セットアップ作業を行った。

テストの内容は新しいエキゾーストやピレリタイヤのテスト、いくつかのアイテムのポテンシャルを評価し、電子制御パッケージの調整などが含まれている。ビエルへは、忙しい2日間を終えてレースペースにおいてバイクのフィーリングが同様であることを確認、満足げにテストを終えた。

2日目にイケル・レクオナはペースを上げていたが、午前中にターン14でハイサイドを起こし、コース上での作業を早々に終えた。カタルーニャ大学病院での検査の結果、大きな怪我はなく、今後は自宅で数週間の休養を取ることとなる。なお、イケル・レクオナは最終的なチェックのためにサーキットでチーム再合流が出来ている。

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イケル・レクオナ

「ポジティブなテストでしたが、ハイサイドによりテストが早期に終わってしまいました。ハイサイドによって目の周りに痣が出来ていますが、骨折はなかったのでラッキーでした。ターン14のバンプを乗り越えた時にフロントを失ってしまったことが原因です。予選タイヤで走行していたのでかなり飛ばしていましたが、クレイジーな操縦はしていません。」

「バイクがグラベルで右足にぶつかり、バイザーを失って石が目に入りました。とにかく、病院での検査はすべてOKでした。テストに関しては、先週のアラゴンで新しいアイテムやセッティングを試した後、タイヤの摩耗が厳しいカタルニアでの連続周回のテストを行うことができました。」

「基本的にほとんど一人で周回しており、レースペースも昨年より良かったものの、これはテストに過ぎません。状況も理想的ではありませんでしたが、感触は非常に良く、バイクに乗って快適に感じられました。バイクのジオメトリーやエキゾーストの調整も行いましたが、改善の余地があると思われる電子制御にも注目しています。ロングランのラップタイムも速く、安定していました。チームとホンダの皆さんに感謝しています。」

シャビ・ビエルへ

「新しいソフトタイヤを最大限活用するという意味で課題はありましたが、それ以外は非常に生産的なテストでした。多くのことを試し、多くのデータを収集し、それを分析しています。何よりも重要なことは、強いレースペースを示すことができたことです。前回のアラゴンでのポジティブな2日間のセッションの後、有益な比較テストをここで行うことができました。」

「バイクのベースセットアップを改善しようとしていますが、これはモントメロのトラックに限らず、あらゆるトラックに対して有効なセットアップを見つけようとしています。特にタイヤ管理が重要なバルセロナでは、こうした作業が非常に重要です。今回記録したレースタイム、ユーズドタイヤでのタイムも改善できたので、かなり満足しています。今後はしばらく休みをとった後、アッセンに集中していきます。」

(Photo courtesy of HRC)