2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)は今週末、オランダ・アッセンにあるTTサーキットで第3戦を迎える。Honda HRCチームは、この伝統の舞台で好成績を狙う。
前戦のポルティマオ大会から2週間足らずでの開催となる今大会。レクオーナは開幕戦のオーストラリアラウンドを負傷で欠場したが、第2戦で2025年シーズン初参戦を果たした。コンディションが万全ではない中でも、週末を通して着実に前進し、3レースすべてでポイントを獲得。レース2では8位というベストリザルトを記録した。一方、ビエルゲは開幕から安定した走りを見せ、ポルティマオではレース1で5位入賞を果たしている。
次戦となるアッセンは「スピードの大聖堂」とも称され、SBKカレンダーの定番ラウンド。2024年大会では、Honda HRCにとって天候と結果の両面で波のある週末だった。ビエルゲはフルレース2本で共に10位フィニッシュを記録したが、レクオーナはウエットのFP3で転倒し、負傷によって決勝を欠場している。それでもレクオーナにとってアッセンは、2022年レース2で自身初のSBK表彰台を獲得した思い出深い地でもある。
今週末のアッセンは全長4.542km、18のコーナーを擁するテクニカルなレイアウトが特徴。1955年から現在の形で使用されているが、起源は1925年にまで遡る。変わりやすい天候も、このサーキットならではの要素だ。

シャビ・ビエルゲ
「ポルティマオでの週末はポジティブでした。レース2で転倒してしまいましたが、チームと共に全体的に良い進歩ができたと感じています。この結果が自信に繋がっており、次のアッセンにも前向きな気持ちで臨めます。アッセンは走っていてとても楽しいサーキットです。これまでの2ラウンドとは違う特性がありますし、天候も予測が難しいですが、それもまた魅力のひとつです。チームと共に、特に電子制御系のさらなる向上を目指して引き続き努力していきます。」
イケル・レクオーナ
「ポルティマオで久しぶりにレースに戻れたことがとても嬉しかったです。次のアッセンも楽しみにしています。週末を通して冷静かつ建設的に取り組み、状況に応じて着実に前進することを意識していきたいです。アッセンは好きなサーキットですし、過去には表彰台にも立っていますが、昨年は厳しい展開もありました。金曜の走行で自分とマシンの状態をしっかり確認し、その時点では順位にはこだわらず、レース本番でベストな結果を出せるように正しい方向で作業を進めていきます。」
(Photo courtesy of HRC)