モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスは、2024年MotoGP世界選手権の第5戦、フランス・ル・マンで開催される今週末のレースに備えている。フランスGPは、地元のヒーローであるファビオ・クアルタラロが出場するため、チームにとって特別な意味を持つ。先週末のスペインGPでは、波乱のスプリントで表彰台に一瞬立ちかけたクアルタラロは、今週末も全力で挑む。彼は2021年にヤマハでル・マンの表彰台に一度立ち、現在ランキング12位だ。
スペインGP直後に行われたIRTAテストで概ねポジティブな結果を得たアレックス・リンスの今週末の目標は、全く異なるタイプのサーキットでテストの成果を確認することだ。ル・マンはリンスにとって下位クラスで結果を残したトラックであり、2012年から2014年にかけてMoto3クラスで3位と2位をそれぞれ獲得し、2016年にはMoto2クラスで優勝した。今週末のフランスでポイントを獲得することにリンスは意欲を見せている。
ル・マン・サーキットは、ル・マン市からわずか数キロ離れた場所に1965年に建設された。MotoGPは60年代後半に初めてこの伝説的なフランスのトラックを訪れ、それ以降、1996年までレースが行われた。その後の安全対策の修正を経て、2000年に再びカレンダーに追加されている。全長4.2kmのレイアウトには5つの左コーナーと9つの右コーナーがあり、ブレーキングと加速、後輪のトラクションに重点が置かれるため、激しいバトルが繰り広げられる。
「フランスGP後のムジェロテストはチームにとってより重要かもしれませんが、このラウンドは私にとって非常に特別です。ホームGPはいつも本当に楽しみですし、ファンに会えることや彼らが大きな声援を送ってくれるのを聞くことも好きです。今週末はヘレステストからいくつかのパーツを持ち込んで、このトラックでのフィーリングを確認したいと思っています。データの比較が楽しみです。良い週末となり、良い結果を得られる事を願っています。」
「先週のヘレステストは私たちにとってポジティブで興味深いテスト機会でした。ル・マンでは新しいエアロパッケージは使いませんが、今週末は電子制御の面でもう少し取り組めるでしょう。フランスGPが楽しみです。ここル・マンでヘレステストの成果を確認し、レースで試してみます。ヤマハにとって重要で多忙な時期なので、体系的に一歩ずつ進めて、GP直後に開催されるムジェロでのプライベートテストに備えます。」
（Photo courtesy of michelin）
This website uses cookies.