波乱のスタート、濡れた路面と戦略の選択
レース前の数分、COTA特有の変化しやすい天候が混乱を招いた。断続的な雨と急速に乾いていく路面により、スタート直前に多数のライダーがグリッドに置かれたマシンから離れ、スリックタイヤ仕様のバイクに乗り換えるべくピットへと走る異例の事態が発生した。ジャック・ミラーはソフトリアタイヤを選択し、ライバルの多くがミディアムを選ぶ中で果敢な戦略に出た。スタート直後からフロント争いに加わり、13周目には自己ベストタイムを記録するなど終始安定したペースを維持。最終的に5位でゴールし、今季のヤマハ勢最高位となった。

ジャック・ミラー
「今日はとても良い一日になりました。スタートも良く、ターン1でも混乱を回避できましたし、バイクの調子も良くて、限界まで引き出そうと頑張りました。土曜からの改善もできていて、チーム全体の努力の成果だと思います。カタールではさらにドライコンディションで進化を続けたいですし、この素晴らしい雰囲気の中で、もっとチームに恩返しができるように頑張ります。」

(Photo courtesy of yamaha)