スーパーポールレースは衝撃の結果となった。オープニングラップにポイントリーダーのニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)とアクセル・バッサーニ(ビモータ by カワサキ)が1コーナーで接触し、両者が早々にクラッシュ。混乱の中、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッド WorldSBK チーム)が冷静にギャップを広げ、優勝を果たした。
アレックス・ロウズ(ビモータ by カワサキ)は2位に入り、自身の2024年ヘレス以来となる表彰台と、ビモータにとって2000年以来の快挙となる表彰台をもたらした。3位にはアンドレア・ロカテリ(パタ・マクサス・ヤマハ)が入り、異なる3メーカーが表彰台を分け合う結果となった。

バッサーニの接触でブレガ転倒 ドゥカティの連続表彰台も50戦で途切れる
ホールショットを狙ったブレガは、イン側から突っ込んだバッサーニのマシンに巻き込まれる形で1コーナー外側へ押し出され、両者リタイア。これにより、ドゥカティの表彰台連続記録(50戦)は途切れた。FIM WorldSBKスチュワードは、1コーナーでの無謀なライディングにより、バッサーニにレース2でのダブル・ロングラップ・ペナルティを科した。
一方で、ラズガットリオグルは巧みにイン側から事故を回避し、BMWにとってミサノ5戦連続表彰台という記録も樹立。これはカワサキとジョナサン・レイによる2014~2017年の7戦連続表彰台以来の最長記録となる。
ドゥカティ勢3名が入賞も表彰台を逃す
ダニーロ・ペトルッチ(バルニ・スパーク・レーシング)は9番手スタートから4位まで追い上げるも、ロウズとロカテリの好スタートに太刀打ちできず。アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング - ドゥカティ)は11番グリッドから徐々に順位を上げ、ジョナサン・レイ(パタ・マクサス・ヤマハ)との懐かしき接戦を制して5位。
サム・ロウズ(ELF マークVDS)は兄アレックスに遅れを取り6位。レイは15番グリッドスタートながら7位まで浮上し、ヤマハ移籍後のベストリザルトを記録した。
スーパーポールレース結果(上位9名)
- トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッド)
- アレックス・ロウズ(ビモータ by カワサキ) +4.281秒
- アンドレア・ロカテリ(パタ・マクサス・ヤマハ) +6.122秒
- ダニーロ・ペトルッチ(バルニ・スパーク) +7.542秒
- アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it ドゥカティ) +8.855秒
- サム・ロウズ(ELF マークVDS) +9.703秒
- ジョナサン・レイ(パタ・マクサス・ヤマハ) +10.755秒
- レミー・ガードナー(GYTR GRT ヤマハ) +11.861秒
- イケル・レクオナ(ホンダHRC) +13.177秒