2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)ミサノ戦レース1を制したトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)が、スタート直後のミスとニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)との一騎打ち、そして終盤のバイクの問題について語った。

ラズガットリオグルは、ブレガのスーパーポールでのスローライディングによる3グリッド降格のペナルティによりポールポジションを獲得。しかし、オープニングラップのターン8でラインを外し、バッサーニとブレガに先行を許す。その直後にバッサーニがクラッシュしたことで2番手に復帰すると、ブレガを猛追。5周目にはブレガがターン9で大きく車体を振られ、ターン10で膨らんだ隙を突いて首位を奪い返した。

トプラック・ラズガットリオグル

「簡単なレースではありませんでした。毎周、全力でプッシュしていました。このサーキットではブレガやドゥカティ勢が強いと分かっていたので、暑い中で誰にとっても簡単なコンディションではなかったと思います。自分はうまくマネージできました。」

「最後の数周はチャタリングと振動が本当にひどくて、集中するのが大変でした。でもこのレースで勝つことは自分にとって非常に重要だったので、勝利だけを意識していました。レースは長い。1周目でミスしてしまったのは、エンジンブレーキにまだ問題が残っていたからです。でもすぐに立て直しました。最初の数周はブレガがすごい勢いで走っていたので、自分は彼に付いて行くことに集中しました。抜いてからは単独走行だったので少し楽になりましたが、彼も追いかけてきていてギャップはとても小さかったです。最後までプッシュし続けました。」

「この勝利は自分にとってとても良いことです。来年のMotoGP移籍が決まっていて本当に嬉しいですが、今は目の前の仕事に集中しています。この週末は非常に重要です。WorldSBKのタイトル争いを続けているので、1レース勝っただけでは満足できません。あと2レースも非常に大事です。」