トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッド WorldSBK チーム)がミサノで3連勝を飾り、今季9勝目を挙げた。レース2ではスタートから独走、2位に9.6秒差をつける完勝で、ジョナサン・レイの持つミサノ最多勝記録(8勝)に並んだ。

ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)は10番グリッドから怒涛の追い上げを見せ、2位でフィニッシュ。今季15度目の表彰台により、ランキング首位をキープしたものの、ポイント差はラズガットリオグルにわずか9点まで詰め寄られた。アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)は3位に入り今季10回目の表彰台を獲得したが、2024年アラゴン以来の勝利はまたもお預けとなった。

完璧なレース運び

ホールショットを奪ったラズガットリオグルは、序盤にアンドレア・ロカテリ(パタ・マクサス・ヤマハ)に迫られた以外は全く隙を見せず。ペースは圧倒的で、ファステストラップの1分33秒471に対し、レース中のほぼ全ラップを0.5秒以内の誤差で周回。1周目と最終ラップ(パフォーマンス付き)、レース終盤にペースを抑えた2周を除けば、全ての周回でラップタイムが揃っていた。ミサノでのハットトリックは2024年に続いて2年連続、今季ではポルティマオに続いて2回目となる。ブレガとバウティスタは後続を突き放したものの、トプラック・ラズガットリオグルには届かなかった。

ペトルッチが独立チーム最上位

アンドレア・ロカテリはダニーロ・ペトルッチ(バルニ・スパーク・レーシング)との熾烈な争いを制して4位を確保。ペトルッチは5位で独立チーム最上位に。レクオナ(ホンダHRC)は懸命に追いすがったが0.129秒及ばず6位。

サム・ロウズ(ELF マークVDS)は終盤までレクオナとバトルを展開するも、抜かれて7位に後退。ガレット・ガーロフ(カワサキ WorldSBK チーム)はザビ・ビエルへ(ホンダHRC)、アンドレア・イアンノーネ(GoEleven)との争いを制して8位。これで今季自己最高順位タイを記録。負傷明けのビエルへは9位入賞でポイントを獲得。ミハエル・ファン・デル・マルク(ROKiT BMW)は10位で、過去2戦を上回る結果となった。

WorldSBK レース2 上位6名

  1. トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッド)
  2. ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング - ドゥカティ) +9.685秒
  3. アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング - ドゥカティ) +14.438秒
  4. アンドレア・ロカテリ(パタ・マクサス・ヤマハ) +16.752秒
  5. ダニーロ・ペトルッチ(バルニ・スパーク・レーシング) +19.273秒
  6. イケル・レクオナ(ホンダHRC) +19.402秒