ディ・ジャンアントニオ、念願の母国表彰台を達成
イタリアGPでファビオ・ディ・ジャンアントニオがグランプリキャリア初の母国表彰台を獲得した。幼少期から憧れ続けたムジェロの表彰台には、バレンティーノ・ロッシやカピロッシ、ビアッジといった英雄たちの姿が焼き付いており、その舞台に自らが立つことに強い意味を見出していた。アラゴンテスト以降のマシンの進化と週末を通じた好調を武器に、スプリントで果たせなかった表彰台をメインレースで達成。特に残り7周からは4位の表示を見て自らを奮い立たせ、終盤に苦戦するペッコを見逃さず、冷静かつ鋭いオーバーテイクで3位を確保した。
幼少期の夢が現実に
「イタリアGPでの表彰台は子供の頃からの夢でした。バレンティーノ、カピロッシ、ビアッジなどの表彰台を見てきました。ムジェロではファンがレース後にストレートに集まって祝ってくれますから、この瞬間を体験出来たのは嬉しいですね。」
アラゴンテスト後の進化と週末の速さに自信
「バイクはアラゴンテストから改善していますし、週末を通じてスピードがありました。昨日はスプリントでポテンシャルがありましたが、表彰台を獲得出来ませんでした。今日は特に残り7周からプッシュしました。ピットボードで4位というのを見ながら、3位じゃなきゃ駄目なんだと思って走っていました。」
終盤の勝負所で冷静な判断
「終盤にペッコが苦戦しているのがわかりました。フロントに苦戦しつつもスピードがありブレーキングも強かったので、リアタイヤを使っていきました。彼がリラックスして走行している瞬間を狙いました。良いオーバーテイクでした。」
データに基づく分析と満足の表彰台
「マルクはフロントタイヤに少し苦戦している、右コーナーで苦戦しているとデータでわかっていたので、もし接近出来ていればバトルを挑んだでしょう。ただ、今日は表彰台を獲得出来たので満足です。」
バレンティーノの前での表彰台に感慨
「今日はバレンティーノもいましたし、イタリアの表彰台をプレゼント出来たことが本当に嬉しいです。ファンも沢山いましたし、この表彰台を生涯忘れることはありません。」