2025年シーズン第12戦、チェコGPが4年ぶりにMotoGPカレンダーへ復帰し、ホンダHRCはルカ・マリーニとジョアン・ミルの両ライダーとともに歴史あるオートモトドローム・ブレノへ乗り込む。
2020年以来となるブレノでのグランプリに向けて、サーキットは全面再舗装されており、高いグリップと滑らかな路面がライダーたちを迎える。起伏に富み、ハードブレーキング、ハイスピードコーナー、強烈な加速が混在するこのレイアウトは、MotoGPにおいて特別な存在であり、1966年以降、ホンダはこの地で通算19勝を挙げてきた。

マリーニ、怪我からの復帰後最高位でさらなる前進へ
ルカ・マリーニは、負傷からの復帰後も着実な成長を続けており、前戦ドイツGPではファクトリー・ホンダライダーとしての自己最高位を記録した。ドイツGP前にブレノでプライベートテストを実施しており、基本セットアップはすでに構築済み。2020年にはMoto2クラスで4位に入っており、この舞台でさらなるステップアップを狙う。
ミル、逆境の中でも前を向きチェコGPに挑む
一方、ジョアン・ミルは前戦ドイツGPでの不運なリタイアを振り返りながらも、チェコGPでの巻き返しを誓う。2025年シーズンは苦しい戦いが続いているものの、日曜のレースではチャンピオンとしての粘りを見せており、今回もその闘志に期待がかかる。ミルは2017年にMoto3クラスでチェコGPを制しており、ブレノには好印象を抱いている。
ルカ・マリーニ(ホンダHRC Castrol ライダー)
「自分のコンディションを改善し続けることに集中していて、毎日少しずつ良くなっています。ドイツでの結果は自分にとって大きなモチベーションになっていますし、ブレノではさらに一歩前進して、週末の強度を上げ、以前のような走りを取り戻したいと思っています。数週間前のテストでベースはできているものの、まだやるべきことは多く、バイクの改良にも取り組み続ける必要があります。」
ジョアン・ミル(ホンダHRC Castrol ライダー)
「久しぶりのブレノでのレースに向けて、新たな挑戦になると感じています。新しい路面は非常に良好でグリップも高いと聞いており、期待しています。MotoGPの中でも状況は多く変化していますし、ホンダHRCとしてここでどう機能するかを見極めなければなりません。最近の週末は厳しい展開が続いていますが、日曜のレースでは常に何かを引き出せている感触があり、それが自分のモチベーションになっています。我々にはまだ可能性があると思います。」