バレンシアGP2位 ラウル・フェルナンデス「優勝争い出来ているこの瞬間を楽しみたい」MotoGP2025

バレンシアでの快挙、フェルナンデス兄弟にとって特別な一日

ポルトガルでの転倒と肩の負傷から1週間後、ラウル・フェルナンデスは自らも信じられないような形でバレンシアの表彰台争いに食い込んだ。痛みを言い訳にせず、最後までマルコ・ベッツェッキを追いかけた。弟がMoto3で優勝を飾る中、家族にとっても特別な一日となった最終戦は、彼にとって未来への確かな一歩となった。2026年のタイトル争いは現実的ではないとするも、若さゆえの成長の余地に期待をにじませ、厳しいシーズンの締めくくりとして大きな意味を持つレースになった。

苦難を乗り越えたレースと家族の喜び

「本当に嬉しいです。ポルトガルで転倒した後は、バレンシアでレースに参加できるとは思っていませんでしたし、優勝争いができるなんて思っていませんでした。肩の怪我は痛みますがこれは言い訳になりません。マルコのほうが速いコーナーもありましたが、自分のほうがスピードがあるコーナーもありました。いずれにしても自分にとっても家族にとっても素晴らしい結果でした。自分にとってもMoto3で弟が優勝を飾りましたから最高の1日でした。シーズンをこういった形で終えるのは非常に重要です。戦闘力も感じていますし、バイクも快適です。2026年に向けてしっかり準備ができていると思います。もちろんタイトル争いができるとは思いませんが、まだ自分も若いですから多くを学べると思います。いずれにしても本当に楽しんだレースでした。」

優勝への執念と未来への展望

「もちろん優勝を狙っていましたけど、最後の0.2、0.3秒を縮めることが出来ませんでした。最後までトライしましたし、将来に向けてチャンスもあるでしょう。シーズン序盤は簡単ではありませんでしたから、優勝争いが出来ているこの瞬間を満喫すべきでしょう。」