最終戦で見せた冷静な戦略と勝負勘
ジェットコースターのように浮き沈みの激しかった今季を、ファビオ・ディ・ジャンアントニオは満足げに締めくくった。優勝を狙って挑んだ最終戦バレンシアGPでは、アプリリア勢の序盤の強さに押されるも、タイヤを温存して後半勝負へと切り替える冷静な戦略を選択。アコスタのブレーキングミスを見逃さず、終盤で反撃に出るプランBが功を奏した。信頼するクルーと共に戦い抜いた一年、その集大成としてふさわしい走りを見せた。

シーズンの締めくくりに満足感
「レース内容とバトルに関して満足しています。ローラーコースターのようなシーズンでしたから、こうしてシーズンを終えることが出来て満足しています。チームと共に最高の仕事をしてきましたが、良いシーズンだったと思います。素晴らしいクルーですし、来年もこのチームで走れることが嬉しいです。特に今週末は非常に良い内容だったと思いますね。」
アプリリア勢に対する苦戦と戦略変更
「今日は優勝を狙っていましたが序盤のアプリリアのペースは素晴らしかったですね。自分のバイクの旋回は少しワイドだったので彼らについていくことが出来ませんでした。ですからリアタイヤをセーブして後半に追い上げるプランBに切り替えてレースをしていました。幸運にもこの作戦がうまくいきましたが、非常にタフでした。」
終盤の勝負どころで見せた冷静な対応
「アコスタのブレーキングは強力でしたが、彼はリアタイヤに問題をかかえていました。それもあっていろんな箇所でブレーキングでミスをしていました。こういった弱点を終盤に突いた形ですね。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。