不安定な天候とも戦ったNTS陣営予選8列目と9列目から日曜の決勝に臨む
日本GP土曜のセッションが行われたツインリンクもてぎは、気象予報通り朝から雨の一日になりました。ジェスコ・ラフィンにとっては、今シーズンのMoto2クラスで初めて経験するウェットコンディションでの走行になりました。難しい路面状況下で行われた予選Q1で、ラフィンは8番手タイムを記録。明日の決勝に向けて22番グリッドを獲得しました。
ボ・ベンスナイダーは、午前のFP3で速さを披露したものの、セッション終盤に転倒を喫してしまいました。午後のQ1では13番手。決勝レースは27番グリッドからのスタートになります。フルウェットの午前と比較して、午後のQ1はトリッキーなコンディションになりました。雨が止んで路面が少しずつ乾いていくなかで、予選終盤にはスリックタイヤで走行を試みる選手も現れました。午前のウェット路面を巧みに乗りきったNTS RW Racing GPの両雄は、結果的に、この微妙な路面状況に苦戦を強いられてしまいました。
「ボとジェスコは、レインコンディションで力強い走りを披露してくれました」チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは今日の難しいセッションを、厳格で有りながら前向きに総括しました。「過去のレースなどでも証明してきたとおり、我々のバイクは、このような厳しい条件下でも力強く走ってくれます。ジェスコはウェット路面でNTSのバイクに乗るのは今日が初めてでしたが、あっという間に自信をみなぎらせ、午後の予選では午前のFP3より約1秒も速いタイムを記録してくれて、Q1の13番手を獲得しました」一方、ベンスナイダーは、午前のFP3では安定して上位の6~7番手を走行していましたが、セッションが残り7分になったときに3コーナーで不運な転倒を喫してしまいました。「幸いにも大きな転倒ではありませんでしたが、予選で高順位を得られなかったのは非常に残念です」とヤンセンは振り返ります。「27番手からのスタートが厳しいのは事実ですが、レースに向けていい手応えも掴んでいるので、明日の決勝はチーム一丸となって全力で挑みます」日曜の日本GP決勝レースは、午後1時20分にスタート。全22周で争われます。
ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)
(予選27番手:2分05秒960)
「FP3の転倒後、予選までの間にチームがバイクを修復してくれて、ほんとうに助かった。3コーナーでの転倒でバイクが大きく滑っていき、ダメージが結構大きかったからね。Q1では路面状態が少しずつ乾いていく状況で、いいフィーリングを把握するのがとても難しかった。今日の予選リザルトは悔しいけど、明日はドライコンディションでのレースになりそうだから、思う存分に力を発揮してがんばるよ」
ジェスコ・ラフィン選手(ゼッケン2)
(予選22番手:2分04秒663)
「NTSのバイクでウェットコンディションを走行するのは今日が初めてだった。でも、すごく乗りやすくて、その事実に正直なところ、驚いたくらいだよ。午前のFP3はこのウェットコンディションに馴染むことに集中して、午後の予選へ向けた準備に徹したんだ。午後の予選は刻々とコンディションが変化していく難しい状態だったので、ミスなくラップタイムを刻んでいくのは難しかったけど、FP3よりも約1秒速いタイムで走れたので、その意味ではいい内容だったと思う。明日の決勝は22番手グリッドだから追い上げのレースになるけど、スタートを決めて上位グループに追いつき、ポイント獲得を目指してがんばるよ。そのためにも、明日のウォームアップで最後の見極めをしっかりと行いたい」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)