日本GP決勝でベンスナイダーとラフィンが渾身の走りで健闘する

日曜午後1時20分に始まった第16戦日本GPのMoto2クラス決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとジェスコ・ラフィンは気魄に充ちた走りを披露しました。最後まで高い集中力で追い上げ続けたものの、両選手ともスターティンググリッドが低い位置だったためにポイント圏内にはわずかに届かず、ベンスナイダーは16位、ラフィンは19位でチェッカーフラッグを受けました。

27番グリッドスタートのベンスナイダーは、オープニングラップでポジションを一気に6つ上げて21番手へジャンプアップ。その後も着実に前のライダーをオーバーテイクして順位を上げ、18周目には16番手に上昇しました。しかし、そこからさらに順位を上げるためには、前方と4秒の差を詰めなければならず、残り5周では前に迫る充分な時間がありませんでした。

そのわずか後方を走行していたラフィンは、ギアボックスにトラブルが生じたために電子制御をテストモードへ変更しなければならず、集団から離れてしまいました。22番グリッドからスタートをしたときはポジションをいくつか上げましたが、この課題のためにペースアップをできず、持ち味のスピードを存分に発揮できない悔しい結果に終わりました。今回から連戦で行われる第17戦オーストラリアGPは、10月25日(金)午前にフリープラクティス1回目が始まります。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(決勝レース:16位)
「今日は力強いレースをできたと思う。後方からのスタートになったけれども、1周目に一気にポジションを上げることができたんだ。ここツインリンクもてぎはハードブレーキングのポイントが多い難コースなので、前方では何台か転倒していたよ。チャンピオンシップポイントを獲れなかったのは残念だけど、レース内容はまずまずだった。チームとNTSが全力でがんばってくれたおかげで、僕たちのポテンシャルを示すことができたウィークだった」

ジェスコ・ラフィン選手(ゼッケン2)

(決勝レース:19位)
「決勝のスタートはうまく決まった。でも、1コーナーで他のライダーとの接触があり、その影響で直線で充分に速度が伸びず、何人かに追い抜かれてしまった。そこからポジションを回復するためにがんばったけど、オーバーテイクするくらいのスピードを発揮することが難しく、ギアボックスにも問題が生じて苦戦することになってしまったんだ。集団がばらけてきたときは、ポイント圏内を目指せると思ったので、乗り方を変えてみたりして、バイクをうまく走らせる方法を実戦中にトライしてみた。タイヤが消耗してきた状態でも、このバイクの走らせ方がだいぶわかってきたので、その意味では収穫があったと思う。ここからの2連戦、オーストラリアとマレーシアで今回の成果を発揮し、初日からいい走りを披露したい。僕たちはいい方向に進んでいる、という手応えがあるんだ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)