最高峰クラス55勝でミック・ドゥーハンの記録を抜いたマルケス。今回最速の選手であったマーべリック・ビニャーレスについていき、RC213Vの強みを活かし、チャンスをしっかりとものにして勝利を収めた。自分以外の選手が速くとも表彰台争い、優勝が出来るマルケスを今シーズン止めることが出来る選手はいるのだろうか。
マルク・マルケス
「素晴らしい勝利です。今日はマーべリックが最速の選手で、彼が前を走る選手にアタックを仕掛けるのはわかっていたので彼のアタックを待っていたんです。彼がカルにアタックを仕掛けるのはわかっていて、思い通りになったので、その後ろで自分もマーべリックについていきました。」
「自分のカルへのアタックはかなり強引でしたけど、あそこでカルを抜かなければマーべリックに逃げられてしまうのでオーバーテイクを仕掛けました。その後はマーべリックのスリップストリームを使ってついていきました。彼はセクター2とセクター3でとてつもない速さでしたからね。自分は最終セクターでストレートスピードを使ってスピードを発揮できました。」
「日本でドゥーハンの記録に並び、今回55勝でホンダで最も勝利した選手となりました。ホンダは世界で最大のバイクメーカーですから本当に嬉しいですね。将来はどうなるかわかりませんから、今を楽しみたいと思います。」
「最終ラップではマーべリックをメインストレートで抜いて全てのスペースを閉じて走行するのがプランでした。でもその後にターン3、ターン6あたりで雨が降り出したのがわかりました。どうしようかと考えてはいましたが、全てのブレーキングで深くまで突っ込んでいきました。タイヤが終わっていたのでスライドが多発しましたけどね。」
「ターン10では最終ラップの前までに2回抜かれていたので、彼がターン10で仕掛けてくるのはわかっていました。ただ、最終ラップにターン10で彼が転倒せず抜かれていても、最終コーナーの手前で抜き返すチャンスはあったと思います。」
「今日はレース前にエミリオがこのトラックでは注意しろと言っていて、アルベルトはプッシュしろ!と話していました。ですから今日はその間を取ったんですよ(笑)」
(Source: HRC)
(Photo courtesy of michelin)