日本GPの週末は天候が不安定な状況であったが、レースはドライコンディションで開催された。 気温は20℃、路面23℃という状況で、序盤からレースをリードしたのはフランチェスコ・バニャイアだったが、ペドロ・アコスタがペッコを交わして首位に浮上。そのまま徐々に差を広げて優勝と思えたが、9周目に転倒してリタイア、これでトップに返り咲いたフランチェスコ・バニャイアが優勝を飾った。
2位はエネア・バスティアニーニ、3位のマルク・マルケスとの終盤のバトルは見応えがあったが、一度オーバーテイクされたマルク・マルケス相手に90度コーナーで仕掛けて追い抜き、そのままラストラップも2位を守りきった。4位は11番手スタートから追い上げたホルヘ・マルティン。5位フランコ・モルビデッリ、6位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、7位アレックス・マルケス、8位ジャック・ミラー、9位マーべリック・ビニャーレス、10位マルコ・ベッツェッキとなった。なお、日本人の中上 貴晶はチームメイトにヨハン・ザルコにアウト側から接触された影響で転倒、ホームレースの1つ目をDNFで終えた。
優勝フランチェスコ・バニャイア
「簡単ではなかったんですが、レース前にコンディションを理解するために設定したマッピングでレース中のパフォーマンスを少し犠牲にしました。パワーを絞ったマップでレースを走行する必要があったんですが、すべてが良い形でしたね。このコンディションで勝利してポイントを獲得するのは簡単ではありませんが、最大限出来ることが出来たと思います。素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝です。」
2位エネア・バスティアニーニ
「素晴らしいスプリントでペースも良かったですね。終盤はペッコに接近したんですが、マルクとのバトルになりました。残り2周で抜かれましたがターン11でイン側につけることが出来て、2位を獲得することが出来ましたね。」
3位マルク・マルケス
「素晴らしい土曜日でした。タイムアタックではスピードがあったんですが、その後はスプリントに集中しました。ペースが良かったので終盤はトップに追いつくことが出来ました。エネアに追いついたものの、後方にいたので空気圧、温度含め厳しい状況でしたね。素晴らしいバトル、表彰台でした。」
スプリントレース結果
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | タイム |
1位 | 1 | フランチェスコ・バニャイア | DUCATI | 21’01.074 |
2位 | 23 | エネア・バスティアニーニ | DUCATI | 21’01.255 |
3位 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | 21’01.423 |
4位 | 89 | ホルヘ・マルティン | DUCATI | 21’03.572 |
5位 | 21 | フランコ・モルビデッリ | DUCATI | 21’05.400 |
6位 | 49 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | 21’05.520 |
7位 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | 21’12.518 |
8位 | 43 | ジャック・ミラー | KTM | 21’12.949 |
9位 | 12 | マーべリック・ビニャーレス | APRILIA | 21’13.021 |
10位 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | DUCATI | 21’13.373 |
11位 | 25 | ラウル・フェルナンデス | APRILIA | 21’15.633 |
12位 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | YAMAHA | 21’15.719 |
13位 | 10 | ルカ・マリーニ | HONDA | 21’16.960 |
14位 | 5 | ヨハン・ザルコ | HONDA | 21’17.244 |
15位 | 37 | アウグスト・フェルナンデス | GASGAS | 21’21.596 |
16位 | 42 | アレックス・リンス | YAMAHA | 21’25.489 |
17位 | 32 | ロレンソ・サヴァドーリ | APRILIA | 21’26.556 |
18位 | 87 | レミー・ガードナー | YAMAHA | 21’33.694 |
(Photo courtesy of michelin)