午後セッションでの苦戦とタイヤ戦略の選択

ジャック・ミラーはチェコGP初日の午後セッションで、滑りやすい路面状況と格闘した。開始直後はフルウェット状態で快調な走行を見せたが、路面が乾き始めるとソフトタイヤでは対応しきれず、一度ピットに戻る判断を下す。ミディアムタイヤに交換してからはうまくタイムを記録し、Q2進出を果たした。特に最後の10分間は、濡れたパッチとタイヤのオーバーヒートが入り交じる難局で、前輪のグリップに細心の注意を払いながらの走行となった。午前のドライコンディションでも手応えを感じており、明日の波乱含みの展開にも前向きな姿勢を見せている。

路面状態の変化とグリップ感覚の難しさ

「ウェット路面をスリックタイヤで走るのも非常に難しいですが、逆に乾きかけた路面をウェットタイヤで走るのも同じくらい厄介です。午後の最後の10分間はまさにそのような状況で、タイヤはオーバーヒートし、路面のあちこちに濡れたパッチが残っていて、前輪がいつ滑るか分からない感覚がありました。まるでガムの上を走っているような感じでした。」

セッション全体の振り返りと明日への意気込み

「午後のセッション序盤、フルウェットの状態ではバイクのフィーリングも良く、自分としてはかなり快適に走れていました。しっかりとタイムを出そうとしましたが、路面の水が引き始めてからはリアにソフトタイヤを履いたものの滑りやすくなってしまい、一度ピットに戻りました。すぐにリアをミディアムに交換して、コンディションがさらに悪化する前にうまくタイムを記録することができました。Q2に進めたのは良かったです。午前中の数周だけでも、ドライでの感触は良かったので、明日は荒れた展開になるかもしれませんが、楽しみにしています。」