ドニントン・パーク、ティソ・スーパーポールレースはトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)がポール・トゥ・ウィンで制し、今大会2勝目、今季5連勝、そしてキャリア通算68勝目をマーク。ドニントンでは通算11勝目となり、自身の記録をさらに更新した。

BMW通算100回目の表彰台はトプラックの手で
ポールポジションからスタートしたラズガットリオグルは、抜群の加速でホールショットを奪取。序盤から後続を寄せ付けず、1分25秒666というファステストラップも記録して圧倒的な走りでチェッカーを受けた。
この勝利により、ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)とのライダーズランキング差はわずか1ポイントにまで縮まった。ラズガットリオグルはまた、BMWにとって記念すべき100回目の表彰台ももたらした。
ブレガは2位でダメージ最小限、サム・ロウズが地元で2度目の表彰台
ブレガはスタートこそ出遅れたものの、ジョナサン・レイ(Pata Maxus Yamaha)を攻略し、2位でゴール。ラズガットリオグルの猛追を受けながらも、タイトル争いでの被害を最小限に抑えた。
地元イギリスのファンにとっては、サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)の3位フィニッシュが大きな喜びとなった。土曜のレース1ではオープニングラップでクラッシュしたが、このスーパーポールレースでは堂々の走りを披露。これがキャリア2度目の表彰台となり、イギリス勢としては通算890回目の表彰台到達となった。
バウティスタが4位、YAMAHA勢の内部対決はロカテッリに軍配
アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing - Ducati)が4位でフィニッシュ。これで表彰台には届かなかったものの、上位争いに食い込んだ。YAMAHA勢同士のバトルは、最終ラップでアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)がジョナサン・レイを交わして5位を獲得。好スタートを切ったレイは序盤2位につけていたが、Ducati勢とチームメイトに次々と抜かれて6位となった。ダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)はレース1からやや順位を落とし7位でフィニッシュ。
ガーロフが3戦連続の8位、ビッカーズは終盤のミスで後退
ギャレット・ガーロフ(Kawasaki Racing Team)はアンドレア・イアンノーネ(Team Pata Go Eleven)とのバトルを制し、3戦連続となる8位でフィニッシュ。イアンノーネは終盤まで前を走っていたが、ジェルロフに抜かれて9位。
10位にはドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)が入り、YAMAHA勢3台がトップ10にランクイン。ホームラウンドのルーキー、ライアン・ビッカーズ(Motocorsa Racing)は、終盤までペトルッチらと7位争いを展開していたが、残り2周のターン11でラインを外して後退。上位進出のチャンスを逃した。