2025年シーズン第12戦、MotoGPはチェコ・グランプリとして伝統のブルノ・オートモトドロームに帰ってくる。今大会は夏休み前のラストレースであり、5年ぶりの開催となるブルノ戦は、シリーズの中でも屈指のテクニカルなコースとして知られている。特に第4セクターはスタート/フィニッシュラインまで登りが続くレイアウトで、ライダーたちの技量とマシン性能が問われる。
過去にドゥカティはこの地で3勝を挙げており、2006年にカピロッシ、2007年にストーナー、2018年にドヴィツィオーゾが勝利している。
前戦ザクセンリンクで支配的なパフォーマンスを見せたマルク・マルケスは、現在4戦連続で37ポイントを積み上げており、ランキング首位(344ポイント)を独走中。過去にブルノで3勝(2013年、2017年、2019年)を挙げているマルケスは、ドゥカティでの初走行ながら、さらなるポイント拡大と快適な夏休みへの足がかりを狙う。
一方、フランチェスコ・バニャイアはドイツGPでスプリントの苦戦を乗り越え、決勝で3位表彰台を獲得。マシンの改善に取り組み続けており、ブルノでの最高成績は2018年Moto2の3位。プレミアクラスでは初の表彰台を狙う。

マルク・マルケス
「自分は攻めの週末を過ごしてきました。特に土曜日の天候を考慮してレース運びを調整しましたが、最終的にはリスクを取って最大限の結果を得ることができました。ブルノではすべてが初めての状況です。ドゥカティで走ったこともなく、路面状況も読めません。ただ、カレンダーの中でも最も美しく、チャレンジングなサーキットのひとつであることは間違いなく、走行開始が待ちきれません。」
フランチェスコ・バニャイア
「ドイツでも非常に厳しいスプリントの後に、決勝で一歩前進できました。表彰台には満足していますが、もっと上を目指したい気持ちもあります。ブルノは常に自分のお気に入りのサーキットのひとつであり、ここに戻ってこられて嬉しいです。特にリアのグリップを改善するために、引き続き作業を進めていきます。」