ペルタミナ・インドネシアグランプリの予選は、ラウル・フェルナンデス(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)がMotoGP初のポールポジションを獲得する展開となった。フロントローにはマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)とファビオ・ディ・ジャンナントニオ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)が並んだ。アプリリア勢がグリッド最前列の1・2番手を占め、ベッツェッキはフェルナンデスの1分28秒852から0.109秒差。ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)とマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボチーム)はフロントローを逃した。土曜日の午前中に誕生日を迎えたディ・ジャンナントニオが3番手に入り、フェルナンデスとベッツェッキとともにフロントローを形成した。

Q1:アルデゲルと小椋 藍がQ2進出、波乱の展開
Q1開始直後、2025年インドネシアGP優勝者のフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が週末のベストラップを記録してトップに立った。その後、小椋 藍(スーパーファイル・トラックハウスMotoGPチーム)が1分29秒729を刻み、アルデゲルを0.016秒上回って首位に浮上。アルデゲルは再びトップを奪い返し、その差は0.090秒となった。しかし小椋はセッション終盤にターン12でクラッシュし、セッションを早々に終えることになった。2番手につけていた小椋のQ2進出権は維持されるのか、注目が集まった。
Q1は多くのクラッシュが相次いだ。ヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)が最初のアタックラップでターン1にてクラッシュし、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)もほぼ同時にターン2でクラッシュ。エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)もターン1で転倒し、ディオゴ・モレイラ(プロ・ホンダLCR)も同じコーナーでクラッシュした。
これらのクラッシュにより、小椋はQ2進出を確保。アルデゲルも難なく通過した。また、トプラック・ラズガットリオグル(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)にも触れておきたい。FP2で右肩を脱臼してから1時間も経たないうちに、Q1でアルデゲルのトップタイムから1秒以内のタイムを記録した。
Q2:フェルナンデスがポール獲得、マルク・マルケスとマルティンはフロントロー逃す
Q2の最初のアタックラップ終了時点では、マルク・マルケスがベッツェッキを0.025秒上回ってトップに立ち、タイトル争いの両者は1分29秒台を記録していた。しかしそこからペースはさらに上がっていく。ディ・ジャンナントニオが一時2番手に浮上したのち、ベッツェッキが1分28秒961を叩き出して暫定ポールに立ち、フェルナンデスが0.211秒差の2番手につけた。
マルティンは最初の2回のアタックラップが思うようにいかず、チームメイトから0.814秒差の7番手に留まった。インドネシアでの予選残り6分、マルティンはマルク・マルケスの後ろにつく形でコースに出た。つまり、2026年タイトル争いのトップ2が同じタイミングでコース上に並んだわけだ。マルク・マルケスに後ろについていると伝えられたマルティンは、なかなかマルク・マルケスを引き離すことができなかった。
その2台の前方を走っていたのがフェルナンデスで、フリー走行でも速さを見せていたフェルナンデスが1分28秒852を記録してトップに立った。マルティンとマルク・マルケスもタイムを更新したが、マルク・マルケスがわずかに速く、残り3分の時点でチャンピオンシップ上位2名は4番手と5番手。ディ・ジャンナントニオが再びフロントローに浮上した。
ベッツェッキがタイムを更新しようとしていたところ、アルデゲルがターン16でクラッシュしてイエローフラッグが提示され、ラップが中断された。しかし残り時間はまだあり、ベッツェッキは再度アタックの機会を得た。
しかし最後のアタックでタイムを更新することはできなかった。ソフトリアミシュランのグリップが限界を迎えていたのかもしれない。マルク・マルケスのポール獲得とフロントロー入りの可能性も消えた。セクター1でセッションベストを記録したものの、セクター2でタイムを失い、Q2は終了した。
予選結果と決勝グリッド
フェルナンデスはティソ・スプリントおよびグランプリにおいて、MotoGP初のポールポジションからスタートする。フロントローにはベッツェッキとディ・ジャンナントニオが並ぶ。
2列目はマルク・マルケスが4番手、マルティンが5番手、2025年優勝者のアルデゲルが6番手。小椋はQ1のクラッシュから立て直して7番手を獲得し、アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が8番手、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)が9番手。トップ9のタイム差は0.5秒以内に収まった。フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボチーム)が10番手、フランコ・モルビデッリ(ペルタミナ・エンデューロVR46レーシングチーム)が11番手、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が12番手となった。
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近DucatiモンスターS4Rに乗り換えました。