NTS陣営の両雄は日曜の決勝レースに向けて 厳しいスタートからの逆転を狙う

イギリスGP土曜日午後の予選を、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとスティーヴン・オデンダールはそれぞれ21番手と28番手で終えました。日曜の決勝レースに向けて厳しいポジションからのスタートですが、両選手はこの苦境を跳ね返そうという強い意志で立ち向かいます。

レースウィーク初日金曜の走行を終えた段階で、ベンスナイダーは土曜午後の予選で上位グループのQ2へ進出できそうな手応えを掴んでいました。このQ2へ進出するためには、土曜午前のフリープラクティス(FP)3回目までの総合順位で14番手以内のポジションを獲得するか、それ以外の選手が走行するQ1で4番手以内につけてQ2への進出権を獲得する必要があります。

ベンスナイダーはFP3で健闘したものの18番手となり、14番以内という条件にはわずかに届きませんでした。午後のQ1でも4番手以内を目指しましたが、結果はセッション7番手と、またしても僅差で上位進出がかないませんでした。このセッションでのベストタイムは2分05秒601で、7列目21番グリッドから明日の決勝レースを迎えます。

一方、オデンダールは、金曜を終えた段階で期待していたような進捗を見せず、予選タイムは金曜のラップタイムとほぼ同様の2分07秒457でした。決勝レースは9列目27番手から挑みます。日曜のイギリスGP決勝レースは現地時間午後2時30分(日本時間午後10時30分)にスタート。全18周で争われます。

ボ・ベンスナイダー選手コメント

(予選21番手:2分05秒601)
「Q1の最初は、多くの選手がスリップストリームを使うために他の選手を待っている状態で、コース上が渋滞状態だった。僕もスリップを利用することを狙っていたけれども、あまりにも渋滞が激しく、タイヤを冷やしたくなかったので単独走行でラップタイム更新を狙うことにしたんだ。全力でがんばったけれども、充分なタイムに到達することができなかった。些細なミスを少ししてしまったことを除いても、スリップを使えていればコンマ数秒いいタイムを刻めていたと思う。とはいえ、Q2へ進めたところで、スリップを使えなければきっと厳しいセッションになっていただろうと思う。バイクは総じていいフィーリングだけに、21番手スタートは残念だけど、明日の決勝レースではポイントを獲得するために全力でがんばるよ」

スティーヴン・オデンダール選手コメント

(予選 27 番手:2 分 07 秒 457)
「今日は、僕のレース人生でも今までなかったほど厳しい一日になってしまった。昨日の結果を見直して進めてきたセットアップがいい方向に進まなかったのは、僕の責任だ。明日は昨日のセットに戻して、良い結果を得られるように全力でがんばりたい」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)