ただ一人マルケスに接近出来たファビオ・クアルタラロだったが、マルケス自体は45秒台後半で周回するペースがあった。そのペースの燃料消費では完走出来ないことから46秒台前半にペースを抑えていたわけで、ヤマハ最速だったファビオも、今回はマルケスに完敗となった。しかし、そこで無理して追いつこうとせずに、ペースの違いから今日のベストリザルトは2位と考えてレース展開したファビオの走りは素晴らしかったと言える。

ファビオ・クアルタラロ

「ウォームアップではソフトとミディアムを両方試してみました。ただソフトのほうが良いフィーリングとペースがありました。午後は気温が上がることもわかっていましたが、そこまでの違いはないだろうと考えてソフトを使用しました。」

ヤマハのバイクは1周目から素晴らしいタイムで走行することが可能です。今日のマルクは本当に速くて1周目から彼についていくのが限界でした。その中でも2位を獲得出来たのは嬉しいですね。」

「マレーシアテストでは50〜90ポイントを年間で獲得することが目標でした。今回ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得することが出来たこと、今現在の状況というのは予想を遥かに上回る結果です。今年MotoGPは初めてですし、チームにとってもMotoGPは1年目です。その中で独立チーム1位を獲得出来たとしたら最高ですね。」

「今週マルクのペースは自分よりも速くて、自分達に足りないものというよりはラインにおいて発見がありました。特にターン1では彼同様にワイドなラインを走行することでタイヤをセーブ出来るという発見がありました。何が足りないを判断するほどに彼に接近は出来ていませんでしたが、ユーズドタイヤで苦戦するという部分は今後改善が必要だと思います。ただその中でもラップタイムを維持するということを学べていると思います。」

「今回はソフトタイヤで後半に苦戦するとわかっていましたし、マルクのペースが圧倒的に速かったので、タイのように最終ラップまでもつれ込むレースとはならないと思っていました。今回2位という記録が最高の結果だったと思いますよ。

8度タイトルを獲得しているライダーより1つ下の順位を3連続で獲得していることは悪くないと思いますが、オーストラリアはヤマハに合っているトラックと思います。今週も色々と変更をしましたが、タイヤとセッティングに関して集中していきたいと思います。オーストラリアでも表彰台を狙っていきます。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)