今回はウォームアップからフィーリングがいまいちだったと語るドヴィツィオーゾは、新品タイヤでグリップが良いとタイムが出ないという問題を抱えており、後半になってからタイムが向上していった。序盤から逃げる戦略だったマルケスに追いつけなかったのは当然と言えるが、後半に追い上げ、あと1周あればファビオ・クアルタラロを捉えることも可能だっただろう。
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「今回はタイヤチョイスに関して悩んでおり、ウォームアップのフィーリングもいまいちでした。最終的なギャップは大きくありませんでしたし、今回のレースの結果に関しては満足です。ただレース前半にグリップが良い状態で苦戦してしまいました。コーナーで失っている部分が大きく、モルビデッリを抜くことが出来なかったんです。ただ周回が進むごとにフィーリングが向上し、ラップタイムも向上していったんです。」
「レース後半でのフィーリング、ラップタイムは素晴らしかったんですが、グリップが良い時にタイムが出ないという問題は分析が必要です。これは練習走行でもレースでも同様でした。レース後半に良い走りが出来ただけに残念ですね。リンスとビニャーレスとの差は十分ですが、これからの3戦はDucatiにとって厳しい戦いになりますから、スマートに走る必要があるでしょう。何が起こるかわかりませんし、ランキング後方の選手達よりもポイントを獲得していくことが重要です。」
「後半素晴らしいペースがあったのは余裕があったからではなくて、ブレーキングで頭がおかしいライダーのような操縦をしていたからです。何度もフロントがロックしていましたしね。ただ前方でファビオが苦戦しているのが見えたので、ブレーキングという強みで追い上げていったんです。特にターン11ではかなりの差を詰めることが出来ていました。」
「それにとにかくスムーズな操縦を心がけていましたので、序盤にタイムが出ない時もスムーズにスライドするようにしていました。それもあって後半に良いタイムを記録する余力があったんです。後ろからビニャーレスが迫っているのはわかっていましたが、オーバーテイクされるスペースを消して対処していました。加速は自分達のバイクのほうがいいですからね。ただ、ターン6〜8のような高速コーナーでは彼のほうが速かったと思いますね。」
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of michelin)