マルク・マルケスはヘレステスト初日にミスによって転倒。一時は手術をした左肩が再び脱臼したかと心配されたが、左ではなくセパンでファビオ・クアルタラロを後追いして転倒した際に脱臼した右肩を軽く脱臼しかかったようで、痛みをこらえてテストを続けた。2020年シャーシに関しては大きく分けて2つの方向性で作業を行っているといい、2019年型からフロント周りの剛性バランスの見直し等を行っていると予想される。
シャーシの方向性はどうなるのか?
今回のテストでもマルクは2020年のエンジンとシャーシを重点的にテスト。シャーシに関しては2方向で開発が進んでいるようだが、2月にセパンテストまでには方向性を1つに絞り、開発を継続していくことが求められる。速さ重視で乗りやすさは二の次なのか、マルク以外のライダーの乗りやすさも重視するのか。答えはセパンテストで明らかになるはずだ。
マルク・マルケス
「今日は転倒の後にメディカルセンターに行きましたが肩はそこまで問題ありませんでした。完全な脱臼ではなく軽い脱臼だったようです。転倒は完全に自分のミスで、トラック外側に行ってしまいグリップが低かったんです。それで前輪が滑ってしまいました。激しく痛みはあったものの重要なテストがあったので走行を続けました。転倒の後はペースを落としたんですが、日本での開発のために重要なデータを多数取得することが出来ました。」
「今日試していたのは現行バイクと新しいエンジン、新しいシャーシのバイクです。ヘレスではコーナリングが重要ですし、今日は気温が低くグリップが良いという状況で、スズキとヤマハが得意なコンディションです。ですから、そういった環境でのテストも兼ねていました。」
「シャーシに関しては2つの方向で大きく違うシャーシをテストしています。同時に2つの方向に向けて進んでいるんですが、これを2月に向けて1つに絞る必要があります。エンジンは2020年のプロトタイプなんですが、良い点、悪い点がありますね。」
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(Source: HRC)
(Photo courtesy of HRC)