好天と酷暑のスペインGP初日、NTS陣営は慎重かつ堅実なスタート

約4ヶ月の休止期間を経て、ロードレース世界選手権がいよいよ再開。皆が待ち焦がれた2020年シーズンの第2戦スペインGPが、ヘレスサーキットでスタートしました。金曜の走行初日は午前と午後に2回のフリープラクティス(FP)を行い、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとジェスコ・ラフィンはともに水曜のテスト走行よりも好タイムを記録。土曜日のFP3、そして予選の走行では、さらなるタイムの更新と上位進出を狙います。

水曜に実施したテストの時と同様にFP1とFP2が開催された本日のヘレスサーキットも好天に恵まれ、特に午後は路面温度が50°Cを上回る高い温度条件の1日になりました。土曜の予選も同様のコンディションになるであろうことを想定すると、午後のFP2は模擬的に予選をシミュレーションするという観点でも重要なセッションです。

その走行でベンスナイダーは1分43秒405、ラフィンは1分44秒476のタイムを記録しました。温度条件が午後よりも穏やかだった午前のFP1では、ベンスナイダーとラフィンはそれぞれ、1分42秒664と1分43秒854、と午後の走行よりも速いタイムを記録していました。1日の走行を終えて、ベンスナイダーは総合26番手、ラフィンは29番手につけています。

今日の走行では、水曜日のテストの際に洗い出した課題を着実に潰しこみ、前進を見せました。しかし、厳しい暑さのなかでまだ完璧に課題を解消するには至っておらず、明日も引き続き、選手とチームが一丸となってソリューションの究明に努める方向です。
ボ・ベンスナイダー

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(FP1-26番手FP2-24番手総合26番手)
「今日は厳しい1日で、苦労を強いられてしまった。フロント周りにまだ充分な信頼感を作れていないので、それがラップタイムに影響をしているんだ。データをもういちどしっかり分析して、問題の解決を狙いたい。上位陣との差は詰まっているけれども、僕たちが目指す場所へ到達するためには、さらなる改善が必要なんだ」
ジェスコ・ラフィン

ジェスコ・ラフィン選手(ゼッケン2)

(FP1-29番手FP2-29番手総合29番手)
「チームはとてもがんばってくれているけれども、まだ納得のいくタイムは出せていないので、もっとがんばらなければいけないね。安定して走ることはできるけれども、もっと速さを発揮する必要がある。明日は問題を解決して高いレベルで走れるように、全力でがんばるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)