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ブレンボが分析する2021FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)サン・フアン・ビリカム戦

FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)は今年始めてヨーロッパ以外でのレースを迎える。アルゼンチンでは2018年、2019年にレースが開催されており、17人のスーパーバイク世界選手権のライダーと密接に連携しているbrembo(ブレンボ)の技術者によると、サン・フアン・ビリカムサーキットはブレーキにとって非常に要求の高いサーキットだ。難易度指数は5段階で4となり、バルセロナとドニントンに続く数値だ。
ブレンボが分析する2021FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)サン・フアン・ビリカム戦
ホームストレートの長さはわずか546mながら、ターン7、ターン8の間は、約1キロのストレートになっている。これにより、スーパーバイクは310km/h以上のスピードで走行することになり、2019年にはドゥカティが313km/hを記録した。ストレートの後には長いターンが続き、ライダーは頻繁にブレーキを使用することになる。これによってブレーキは冷却時間を十分に確保出来ず、これによって大きなリスクを伴った走行となる。
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マルケジーニホイール


マルケジーニは、2000年3月からbrembo(ブレンボ)グループの一員となり、生産工場も同じだ。2021年シーズンもマルケジーニは、スーパーバイク世界選手権に参戦するバイクの70%が採用するマグネシウムホイールを鍛造し、フロントには5本スポークと7本スポークの軽量Yデザインホイール、リアには7本スポークの軽量ホイールを採用している。

これらのホイールはすべて、3Dクローズドダイマルチフォージングと熱処理によって作られており、最高の剛性と最小の慣性を保証している。ホイールはタイヤと並んでバネ下でもっと大きな回転質量物であり、ホイールを軽量化することで、モーターサイクルの加速や方向転換時のハンドリングが向上し、ブレーキレスポンスも向上する。
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ロードバイクにも軽量さ、慣性の軽さを


マルケジーニは、プロのライダーに爽快な走行体験を提供するだけでなく、一般ユーザーにも高いパフォーマンスを保証する。独自のスタイルを持つマルケジーニの製品は、最先端の設計、構造解析、試験を経て製造されている。

M10RS Corseの17インチマルチフォージドマグネシウムホイールは、10本のYデザインスポークを持ち、3つの異なるカラーがある。これらのカラーはグロッシーブラック、マットブラック、ゴールドの3色で、オリジナルのホイールと比較して、25~40%の軽量化と約30%の慣性力の低減を実現している。

路面温度45℃、ブレーキレバーに900kgの力

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サン・フアン・ビリカムサーキットで、スーパーバイクライダー達は、17のコーナーのうち9つのコーナーでブレーキを使用する。これは1周あたり29.7秒で、レース時間全体では30%に相当する。しかし、9つのブレーキングセクションのうち4つのセクションでは、ブレーキの使用時間は3秒以下となっており、これらのポイントで減速するスピードが75km/hを超えることはない。

21周のレースのうち、ブレーキの使用時間は10分半弱。アスファルトの路面温度は2019年のレース1では45℃となっており、スチール製ディスクの温度が危険なほどに上昇する可能性がある。スタートラインからチェッカーフラッグまで、各ライダーはブレーキレバーに合計900kgの力を与える。

短いストレートだが、5秒近くもあるブレーキング

サン・フアン・ビリカムの9つのブレーキングセクションのうち、ブレーキへの要求が高いとされるのが3つ、中程度の難易度のものが6つだ。中でも一番難しいのはターン1のブレーキングだ。ライダー達は261km/hから74km/hになるまでの間、4.9秒間、5.2kgのちからをブレーキレバーにかけ続けることになる。その間の減速度は1.3Gで、制動距離は223mだ。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)

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