MotoGP世界チャンピオン、マルク・マルケスとジョアン・ミルが、2023年フルカラーリングのHonda RC213Vを発表。世界タイトル8個を獲得しているマルク・マルケス、同じく2つの世界タイトル保持者のジョアン・ミルの2人の強力なラインナップとなる。レプソル・ホンダは最高峰クラスで15度のタイトルを獲得。優勝回数は183回、表彰台を454回獲得している。
マルク・マルケスは今年は怪我からほぼ完全に復帰し、レプソル・ホンダチームでは今年が11年目。154戦の中で100回表彰台を獲得、59回優勝、63回ポールポジションを獲得。最高峰クラスのタイトル数は6と、圧倒的な成績を残してきたが、目の神経の問題、右腕の怪我などで第一線で戦えない状態が続いてきた。今年はここ数年の中では万全に限りなく近い状態で挑めるシーズンとなる。ジョアン・ミルは2020年にスズキでタイトルを獲得した他、2017年にはホンダでMoto3タイトルを獲得している。最高峰クラスでは65戦に出場、表彰台を13回獲得、優勝回数は1回だ。
今年のRC213Vは昨年の2022年型からフロント周りの造形が大きく変わった。フロントフェアリングは全体的に小ぶりになり、ウイング形状も大きく変化。スイングアームは昨年は後半にKalex製をテスト、シートカウルにDucatiによく似たウイングを採用していたが、今年は最初からおそらく自前のスイングアームに、シートカウルのウイングを採用している。また、今年からエキゾーストはアクラポビッチ製に変わるなどしている。[adchord]
マルク・マルケス
「今年のバイクも良い見た目です。ポルトガルのテストで、このカラーリングのバイクに乗ることが楽しみです。共にずっと戦ってきたレプソルホンダの皆とここにいるのは本当に嬉しいことです。ポルトガルではいくつかのテストがありますが、非常に重要なテストになります。エンジニア達は日本でハードに作業を続けてきましたしね。作業を続けて今シーズン開幕を迎えるのが楽しみです。フィジカルは良い状態ですし、すぐにレースがしたいですね。」
ジョアン・ミル
「初めてレプソル・ホンダのカラーを着ました。そして最新型のRC213Vを発表出来ることが嬉しいです。この伝統的なカラーリングのチームに加われることは大きな名誉ですし、この素晴らしいチームに加わったのですから、可能な限りの結果を残したいと思っています。セパンですでに良い形で作業を進めていますから、ポルトガルでさらに準備を完璧にしていきたいと思います。」
桒田哲宏(HRC)
「2022年は厳しい1年でしたが、私たちのスピリットや意欲を失ったわけではありません。ホンダはこれまで、24回のコンストラクターズチャンピオンを含む25回の最高峰クラス優勝を達成しています。企業、コンストラクターとして何が出来るかはわかっています。MotoGPの競争はかつてないほど厳しくなっていますが、ライダーが必要とするものを提供するために、我々は最大限の努力を続けています。パートナーであるレプソルと共に、新しいシーズンに向けて新しいカラー、レプソル・ホンダチームのマシンを発表することが出来て、とても嬉しく思っています。」
「今年は素晴らしい2人のライダーを擁して戦います。マルク・マルケスがホンダと共に達成した戦績と歴史は説明不要でしょう。彼が今年完璧な状態に戻ったことを嬉しく思っています。チームメイトには25歳にして2度のチャンピオンとなっているジョアン・ミルがいます。彼は新しい環境に素早く適応出来る選手ですから、HRCが共に彼らと獲得出来るであろう成績を収めることを期待しています。」
マルコス・フラガ(レプソル)
「レプソル、HRCの連携を祝福することは大きな誇りです。すでに両者は29年の成功を共にしており、今年もまた勝利への道を共に歩むことになります。2024年はMotoGPにバイオ燃料が導入され、これが私達の連携にとって非常に重要な年となることを認識しています。レプソル・テクノロジー・ラボのエンジニアとホンダは、2024年に使用する燃料と潤滑油の開発に向けて緊密に協力しています。2023年シーズンが素晴らしいものになるよう、そしてレプソル・ホンダがこれからも多くの成功をもたらしてくれることを願っています。」
(Photo courtesy of HRC)