カタルーニャGPを前に今年のチャンピオンシップ優勝候補であるフランチェスコ・バニャイアは、伝説的な速さを誇ったケーシー・ストーナーと意見交換をしている。今年もまたチャンピオンシップ優勝がかかる後半戦がスタートしているが、今のところほぼ完璧に近いレースを重ねているだけに、このまま2年連続でチャンピオンシップ優勝を決める可能性は極めて高いだろう。

フランチェスコ・バニャイア

「初めてケーシーと話をさせてもらったのは2011年のムジェロでした。Ducatiが勝っているのを見たのはケーシーが初めてでした。自分はバレンティーノ・ロッシの大ファンでしたが、ケーシーが、Ducatiで勝利しているのを見るのはまた嬉しいものでした。」

ケーシー・ストーナー

「2007年にタイトルを獲得した当初、ペッコの状況とは異なっていました。Ducatiが勝つなんて想像していた人はいなかったでしょう。全てが予想外で最高の方向に進んでいきました。今は誰がどのバイクであってもチャンピオンシップで優勝出来る可能性があります。ですから、ペッコが今やっていることはものすごいことだと思います。重圧の中で多くのライダーが優勝出来る可能性がある中で走っているわけですからね。」

フランチェスコ・バニャイア

「自分は今までプレッシャーは感じずに、ずっと同じようにレースを続けようとしてきましたが、昨年のバレンシアでは初めてもの凄く大きなプレッシャーが自分の両肩にのしかかっていると感じました。Ducatiがタイトルを獲得するとしたら、15年以上も前のことでしたから。あの時はペースは良くなかったのでレースを前でリードすることは無理だとわかっていました。ですからファビオ・クアルタラロをブロックしていくという連略でしたが、レースは接触もあったりと大波乱でした。Moto2でもチャンピオンになってはいますが、MotoGPでタイトルを獲得することは全くもって別の次元だと感じました。」

ケーシー・ストーナー

「ペッコがゼッケン1をつけて走ってくれていることは本当に嬉しいですね。ゼッケン1をつけて走ることは、なにかのタブーのように考えられていますが、チャンピオンになったのだから、プライドと共にゼッケン1をつけるべきだと思います。ペッコの今年の走りは素晴らしいものだと思います。多くのバイクが優勝出来る可能性がある中での走りですから、多少なりともミスがあることは仕方ありません。アメリカではミスがありましたが、ほぼ完璧なシーズンの中で唯一とも言える小さなミスでした。」

フランチェスコ・バニャイア

「正直、自分のバイクにゼッケン1がついているのを初めて見た時のフィーリングは最高でした。ケーシーが言うゼッケン1をつけるべきというのは、本当に同感です。自分は優勝出来る可能性があったのに2位で終わったようなレースには本当に頭に来るんです。今年で言うとザクセンリンクですね。ああいったレースをしないように、今後は改善をして行く必要がありと思っています。」

(Photo courtesy of Ducati, michelin)