カタルーニャGPでは引退を発表した地元のヒーローであるアレイシ・エスパルガロが優勝を飾った。2位には5列目14番手スタートだったマルク・マルケス、3位はバースデーボーイのペドロ・アコスタが入った。
レースは序盤にフランチェスコ・バニャイアがリード、アコスタがその後首位を奪う展開となった。その後トラックハウスのラウル・フェルナンデスがトップに立ち、素晴らしいペースでレースをリードするも単独で転倒。その後トップに立ったブラッド・ビンダーも単独で転倒。さらにはその後トップに立ったフランチェスコ・バニャイアも単独で転倒するなど、滑りやすいトラックに多くのライダーが犠牲となった。
多くのライダーがフロントで転倒したことで、地元のアレイシ・エスパルガロがトップとなり、最終ラップに2番手のアコスタを抜いたマルケスが2位、アコスタが3位となった。4位はホルヘ・マルティン、5位エネア・バスティアニーニ、6位ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、7位ジャック・ミラー、8位マーべリック・ビニャーレス、9位マルコ・ベッツェッキ、10位ファビオ・クアルタラロとなった。
カタルーニャGP スプリントレース結果
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | タイム |
1位 | 41 | アレイシ・エスパルガロ | APRILIA | 20’01.478 |
2位 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | 20’02.370 |
3位 | 31 | ペドロ・アコスタ | GASGAS | 20’02.647 |
4位 | 89 | ホルヘ・マルティン | DUCATI | 20’03.625 |
5位 | 23 | エネア・バスティアニーニ | DUCATI | 20’04.458 |
6位 | 49 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | 20’06.101 |
7位 | 43 | ジャック・ミラー | KTM | 20’09.562 |
8位 | 12 | マーべリック・ビニャーレス | APRILIA | 20’09.723 |
9位 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | DUCATI | 20’10.121 |
10位 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | YAMAHA | 20’10.719 |
11位 | 21 | フランコ・モルビデッリ | DUCATI | 20’11.015 |
12位 | 42 | アレックス・リンス | YAMAHA | 20’14.523 |
13位 | 30 | 中上 貴晶 | HONDA | 20’14.677 |
14位 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | 20’14.856 |
15位 | 36 | ジョアン・ミル | HONDA | 20’17.916 |
16位 | 10 | ルカ・マリーニ | HONDA | 20’19.478 |
17位 | 37 | アウグスト・フェルナンデス | GASGAS | 20’26.740 |
18位 | 6 | ステファン・ブラドル | HONDA | 20’35.229 |
優勝アレイシ・エスパルガロ
「この2日は本当に素晴らしいですし、言葉に出来ません。レースはとてもタフでトラックは本当に滑りやすい状況で、何度もフロントを失いました。今日は速いペースでレースを終えることは難しかったと思います。実際多くのライダーがクラッシュしていましたし、自分はとにかくペースを維持してリアタイヤを温存しようと思っていたんです。ペッコは素晴らしいライディングでしたけど、リスクを冒していましたよね。今日はペッコを最終コーナーまでプッシュしようと思っていたんですが、この作戦が良かったですね。」
2位マルク・マルケス
「信じられない表彰台です。この結果は想像していませんでした。ル・マンではペースとリズムがありましたけど、今日はペースはありませんでしたから。ターン2でエアロダイナミクスを失ったことが良かったのかもしれません。というのはジョークですが、トラックは非常に滑りやすかったです。序盤は全力でプッシュして、終盤はどんどん良いスピードを発揮出来ました。リアタイヤの状態も良かったですしね。多くのライダーが転倒しましたけど、状況をうまくコントロール出来ました。今日もそしてもしかしたら明日も、ここが最後のアレイシの日かもしれませんが、彼を祝福したいですね。」
3位ペドロ・アコスタ
「非常に難しいレースでした。ペッコ、ブラッドとのバトルでタイヤを少しオーバーヒートさせてしまいました。でもこうやって表彰台を再び獲得出来てここにいるライバル達と表彰台を共有出来たことが嬉しいですね。GASGASにこの表彰台を捧げます。」