歴史に名を刻む勝利
ダニロ・ペトルッチ(バルニ・スパーク・レーシングチーム)が、MOTUL FIM スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)で勝利を収め、モータースポーツ史に新たなページを刻んだ。ペトルッチは、イタリアラウンドのレース1でニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)を抑え、赤旗が掲示された中で勝利を手にした。
この勝利で、ダニーロ・ペトルッチはMotoGP、WorldSBK、STK1000、STK600、MotoAmerica、そしてダカールラリーのステージ勝利を達成した初のライダーとなり、モータースポーツ史に名を刻んだ。また、MotoGPとWorldSBKの両方で勝利を挙げた18人目のライダーとなった。
ダニーロ・ペトルッチ
「信じられません!ペナルティを受けた後の勝利は本当に予想外でした。表彰台に上がるのは難しいと思っていましたが、数周走った後、自分のペースが良いことに気付きました。先頭に立ちましたが、もっと速いペースを期待していました。」
「それでもレース終盤、赤旗が出て、2/3以上の距離を走っていることを確認しました。ピットに戻って勝ったと知った時は驚きました!ヘルメットを外した時、ようやく自分がMotoGP、ダカール、そして今回スーパーバイクで勝利したことを実感しました。予想外の出来事でしたが、これで全ての目標を達成できました。」
「先頭に立った瞬間、まるで以前にも見たことがあるような光景で、MotoGPでイタリアで勝った時と同じ感覚でした。しかし今回はまだ3〜4周目だったんです。レースはとても長く感じ、残り15周からはカウントダウンしていました。このイタリアの地でまた勝利できたことは、本当に信じられませんし、今日応援してくれた皆さんに感謝しています。」
「モトクロスの事故は本当に死ぬのが怖かったです。救急車に着くまで目を閉じていました。その瞬間から、これは自分の第二のチャンスだと思い始め、過去ではなく、今あるものに感謝するようになりました。スポーツ面で過去にもっとできたことがあったかもしれないと思いましたが、実際にはまだ素晴らしいことを成し遂げられると感じました。そこから結果が上向き始め、この勝利に繋がったんです。」
(Photo courtesy of barni racing)