レプソル・ホンダチームは2025年のプレシーズンテストをカタルーニャで終えた。2025年に向けたパーツの精力的なテストを終えているが、Ducati、アプリリアなどと比較すると解決すべき課題は多いように思える。なお、来年ホンダとレプソルの30年に渡るコラボレーションが終了するため、レプソルホンダというチーム名は2024年内限りのものとなる。また、テストではジョアン・ミルがカブトのヘルメットを使用しており、これも日本人には嬉しい驚きとなった。なお、テストには来年からホンダのテストライダーに就任したアレイシ・エスパルガロが日本国旗を模したカラーリングのヘルメット、ライディングスーツで登場。プーチのコメントを聞く限り、アレイシ・エスパルガロのハッキリとした物言いが開発に向けて非常にポジティブとのこと。

ルカ・マリーニ

「多くの新しいパーツを試しました。2025年のベースになるものでしょうから、テストではずっとこのパーツが装着された車両をライディングしました。現時点ではGPの間にライディングしていた車両よりも遅いですが、良いポイントもありましたし、改善点も多くあります。セッティングもまだ出ていませんしね。新しいものを試す際はこういうことはあります。」

「いくつかポジティブな面もありましたが、冬の間に改善し続けなければならない弱点もまだ残っています。バイクのセッティングに関して試すべきことがたくさんあり、変更点の中には非常に大きなものもあります。次回のテストでは、ここで試したことをさらに確認することになると思います。新しいシーズンのスタートに向けて準備が整うよう、今はしっかりと取り組んでいかなければなりません。」

ジョアン・ミル

「ポジティブに捉える必要がありますしプロジェクトを信じていますが、今日のテストは正直うれしい気持ちありません。改善が見られたとは思っていませんし、今までの問題は残っています。出来ることなら来週ヘレスでテスト出来ればと思います。そこで何かしら新しいパーツを受け取りたいですね。他のメーカーとの差を埋められればと思います。」

「ライダーとして、常にもっと多くのことを試し、より速く走りたいと思うものです。今日はやるべきことをやり、以前試したいくつかの項目を確認しました。この冬にホンダHRCのエンジニアが進むべき方向性を明確にする手助けになればと思います。まだ見つけなければならない速さがあり、冬の間にしっかりと作業を進め、来年を良い形でスタートできることを願っています。重要なのは、今年の進歩を続けるために可能な限り早く、そして多くの作業を行うことです。」

アルベルト・プーチ

「ホンダはシーズン中のコンセッションがありましたからプロトタイプバイクを持ち込んでいません。ここに完全なプロトタイプを持ち込む意味はありません。ただ引き続きテストしている新しいパーツを持ち込んでいます。これをテストすることで冬季の開発に向けてヒントが得られると思っています。方向性を理解するということを進めています。」

「アレイシ・エスパルガロがテストライダーに加わったことは大きいですね。彼は週末に表彰台を獲得していた選手ですから彼のスピードは驚くべきものではありません。彼のエンジニアへの情報伝達の内容には感心しました。非常に正確で明確なコメントをくれました。バイクの強み、弱みをハッキリと指摘してくれています。経験とスピードの選手からのこういった言葉を欲していたんです。彼のホンダへの貢献は非常に大きいと思いますし、今後も楽しみですね。」

(Photo courtesy of michelin)