ニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)が、アラゴンのスーパーポールレースで劇的な逆転勝利を収め、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッドWorldSBKチーム)の連勝記録を13で止めた。レース終盤、ターン16でトプラック・ラズガットリオグルがミスした隙を逃さず、ブレガがインを突いて勝負を決めた。

決着は最終コーナー
レース序盤、ホールショットを奪ったのはブレガ。しかし初周のターン15でラズガットリオグルが前に出るも、ターン17でワイドになり、再びブレガがトップに。両者はほぼ毎周ポジションを入れ替え続ける接戦を展開。ターン1、ターン7、ターン15、ターン16での激しい攻防が繰り広げられた。
8周目以外はすべての周で順位が入れ替わり、まさに一瞬たりとも気が抜けない展開。最終ラップではターン7でブレガがミスを犯し、ラズガットリオグルがターン8で再び前に出たが、ターン16で再度ワイドに。その隙をブレガが見逃さず、首位を奪還。フィニッシュラインでは0.105秒差でチェッカーを受け、5月のモスト第2レース以来となる勝利を挙げた。
ブレガは今季の5勝目を手にし、BMWにとっては通算100回目の表彰台。一方、ラズガットリオグルの13連勝はついに途切れた。
アルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング - ドゥカティ)は0.703秒差の3位でゴール。表彰台圏内でレースをまとめ、今後の巻き返しに期待を持たせる結果となった。
アンドレア・イアンノーネ(Team Pata GoEleven)はバウティスタからわずか1秒以内で4位。終盤にはサム・ロウズ(ELF Marc VDSレーシング)の猛追を受けたが、これを振り切って2列目スタートを獲得。5位のサムと6位のアレックス・ロウズ(ビモータ by カワサキ)も揃って表彰台争いに絡む走りを見せた。