2025年シーズンも終盤戦に突入し、2026年のMotoGPグリッドがすべて決定した。LCRからの最終発表をもって2026年のグリッドが全て出揃った形だ。

ディオゴ・モレイラがIDEMITSU Honda LCRに加入
数ヶ月にわたる憶測の末、IDEMITSU Honda LCRがディオゴ・モレイラの加入を正式発表。ブラジル出身の若手は、2026年よりLCRでMotoGPフル参戦を開始する。これによりホンダ陣営の布陣も完成。すでにホンダHRCのファクトリーではルカ・マリーニが2026年も継続、CASTROL Honda LCRにはヨハン・ザルコが2026年と2027年もHRC契約ライダーとして残留することが決定済み。LCRのもう一つのシートをめぐる動きが最後の焦点となっていた。なお、ソムキアット・チャントラはWorldSBKへ転向することが決定しており、残るシートにはモレイラが収まる形となった。
ホルヘ・マルティン、アプリリア残留を明言
2025年最大の話題のひとつがホルヘ・マルティンの去就だった。5月末のイギリスGP後、自ら声明を発表。その後、オランダGP週末にはマネージャーのアルベルト・バレラやアプリリアCEOのマッシモ・リヴォラも発言を重ねたが、結局「何も変わらない」とマルティン本人が発言。2026年もアプリリアに残留することを明確にした。
ミゲル・オリベイラ、WorldSBKのROKiT BMWに加入
ジャック・ミラーのプラマック・ヤマハ残留が発表されたことにより、ミゲル・オリベイラの去就が不透明となっていたが、最終的にWorldSBKのROKiT BMW Motorradチームへの加入が発表された。MotoGPでの継続はならず、BMWのラインアップがこれで完成する。ミゲル・オリヴェイラに変わって2度のWorldSBK王者、トプラック・ラズガットリオグルが2026年よりプラマック・ヤマハからMotoGPにステップアップ。MotoGPファン、WorldSBKファンの両方に衝撃を与えるニュースとなった。
一方、現WorldSBKチャンピオンシップリーダーのニコロ・ブレガは、2026年もAruba.it Racing – DucatiからWorldSBK参戦を継続しつつ、MotoGPでのドゥカティ公式テストライダーにも就任。2027年のルール変更を見据えた動きとなる。ドゥカティのチームマネージャー、ダビデ・タルドッツィは「彼は将来有望な存在。信頼しているし、今後さらなる協力関係を築く可能性もある」とコメントしている。
2026年MotoGPクラス シート一覧
【アプリリア】
・アプリリアレーシング:ホルヘ・マルティン/マルコ・ベッツェッキ
・トラックハウスMotoGP:小椋 藍/ラウル・フェルナンデス
【Ducati】
・Ducatiレノボチーム:マルク・マルケス/フランチェスコ・バニャイア
・BK8 Gresiniレーシング:アレックス・マルケス/フェルミン・アルデゲル
・PERTAMINA ENDURO VR46:フランコ・モルビデッリ/ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
【ホンダ】
・ホンダHRCカストロール:ルカ・マリーニ/ジョアン・ミル
・LCRホンダ:ヨハン・ザルコ/ディオゴ・モレイラ
【ヤマハ】
・MONSTERエナジーヤマハMotoGP:ファビオ・クアルタラロ/アレックス・リンス
・プラマック・ヤマハ:ジャック・ミラー/トプラック・ラズガットリオグル
【KTM】
・RedBull KTMファクトリーレーシング:ブラッド・ビンダー/ペドロ・アコスタ
・RedBull KTM テック3:マーべリック・ビニャーレス/エネア・バスティアニーニ