ブラジル出身のディオゴ・モレイラが、2026年シーズンからLCRホンダ・MotoGPチームに加入することが正式に発表された。ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)との複数年契約により、モレイラはMotoGPの舞台へとステップアップする。

サンパウロ出身のモレイラは、2022年にMoto3で世界選手権デビュー。通算39戦で1勝、3度の表彰台、2度のポールポジションを記録した。2024年にMoto2へ昇格すると、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。2025年シーズンはタイトル争いの真っただ中にあり、アッセン、オーストリア、インドネシアでの優勝を含む8度の表彰台を獲得し、現時点でチャンピオンシップリーダーと9ポイント差となっている。

LCRホンダは、HRCとの強固な連携のもとで若手ライダーの育成に注力しており、今回のモレイラ加入により、ホンダおよびLCR両陣営の将来志向がさらに強化される形となった。

ディオゴ・モレイラ

「LCRホンダとともにMotoGP世界選手権に参戦できることは、自分にとって夢のようです。自分を信じ、この素晴らしい機会を与えてくれたホンダとチームに感謝します。トップレベルの世界で学び、成長し、強い結果を目指して戦うことをとても楽しみにしています。」

ルーチョ・チェッキネロ(LCRホンダ チーム代表)

「ディオゴ・モレイラをチームに迎え入れることを発表できるのは非常に嬉しいです。我々は彼がMotoGPで偉大な存在になれる資質をすべて持っていると確信しています。彼は才能があり、レースへの情熱も強く、さまざまなバイクとカテゴリーでスピードを証明してきました。チーム一同を代表して、ディオゴに心から歓迎の意を表します。そしてこの2026年のエキサイティングなプロジェクトを託してくれたホンダHRCにも感謝します。」

モレイラは2026年からLCRホンダのシートに座ることになるが、注目すべきはMotoGPが2026年に20年ぶりにブラジルへ帰ってくるという点だ。母国のファンの前で初のMotoGP走行を披露するモレイラに、大きな期待が寄せられている。