マレーシアGP FP1でアルデゲルがトップタイムを記録 MotoGP2025

MotoGP第18戦マレーシアGPのフリープラクティス1(FP1)は、セパン特有の不安定な天候に翻弄されるセッションとなった。序盤は晴天だったものの、残り15分を切ったタイミングで激しい雨に見舞われ、全ライダーがベストタイムを記録したのはセッション序盤となった。

トップタイムを記録したのは、BK8グレシーニ・レーシングMotoGPのフェルミン・アルデゲル。6周目にマークした2分00秒199のラップで首位に立ち、2番手のフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)に0.250秒差をつけた。3番手にはホンダHRCカストロールのジョアン・ミルが入り、代役として今大会出場しているレッドブルKTMテック3のポル・エスパルガロに0.033秒差で競り勝った。スプリント2連勝中のマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)は5番手に入った。

ホンダのルカ・マリーニが6番手に入り、ホンダ勢としてはミルに続く好位置を確保。7番手にはBK8グレシーニ・レーシングMotoGPのアレックス・マルケスが続いたが、ターン7で転倒。フロントから失速する形でのクラッシュだったが、自力でピットに戻っている。ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)、ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)がトップ10を締めくくった。アコスタはドライコンディション下のターン2で転倒するも、再スタートしてピットに戻った。

セッション終盤には再び数名のライダーがウェットコンディションの中でコースイン。クアルタラロとオーストラリアGP優勝者のラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)はターン12で大きくバランスを崩す場面があった。また、エスパルガロもターン9でフロントが乱れるシーンがあったが、全ライダーが転倒なく走行を終えた。不安定な天候が予想されるセパンでの週末、初日の走行は、刻々と変化するコンディションへの適応力が鍵となることを示したセッションとなった。