今年はシーズン後半戦に、何度もファクトリーのアンドレア・ドヴィツィオーゾ、ダニーロ・ペトルッチをセッション、予選、決勝で上回る結果を出してきたミラーは、自分でも今年のは知りは成熟してきたと感じているようだ。来年1月が誕生日のミラーはまだ24歳。来年ダニーロ・ペトルッチのシートを奪う可能性については完全に否定しつつ、彼が今後Ducatiファクトリーのエースとなることは間違いないだろう。

ジャック・ミラー

「ホールショットを奪うところまでは予想していましたけど、マルクとファビオがすぐに追いついてくるのは予想外でした。今日は寒くて風もあったので序盤はあまりリスクを犯さずに走行していました。今日はマルクに抜かれた後にターン1でワイドになったり、リンスについてこられたりする展開もありました。」

「ファビオを追う中でターン11、12ではウイリーしながら横風に吹かれて危ない瞬間もありました。その後は31秒台前半くらいでプッシュすることが出来ました。ファビオが0.1秒速い周もあれば、自分が0.1秒詰める周もありという感じでしたね。とにかく今日はターン2とターン6の風が強くてブレーキングで苦戦しました。いずれにしても今年はMotoGPキャリアの中でも最高のシーズンになったと思いますね。

「今までは表彰台を年間1度、2度獲得出来ればと思っていました。今年は今週のレースウィークの中でも感じましたが成熟したところを見せることが出来たと思います。FP1ではプッシュしてタイムを出して、レースペースの作業を行ってレースに繋げることが出来たと思いますね。風に関してはターン2、ターン6もそうですが、ターン11と12の間で危うく転倒するところでした。風に吹かれて外側ではなく内側に流されたのは幸いでしたね。」

ダニーロはムジェロで完璧なレースをしていますし、今は調子が悪くとも、再び結果を出してくると思いますよ。レースが無くなってジャーナリストが暇になると、くだらない噂が出てくるもんです。(ジャック・ミラーがダニーロ・ペトルッチと交代し、ジャックのシートをザルコが得るなどというたぐいの噂)」

「少なくとも自分は誰からもそんな可能性について聞いていませんよ。今朝も自分がダヴィデ・タルドッツィと話している写真が、”2020年の契約の話をしている”なんて見出しで出回っていましたけど、彼が話していたのは”リアタイヤを温存しろ”というものでしたからね(笑)」

(Source: Pramac)

(Photo courtesy of michelin)