土曜午後の予選は試練の戦いにベンスナイダーとビェシェキルスキは活路を探る

第10戦フランスGPの予選は、NTS RW Racing GPにとって思いどおりの内容にはなりませんでした。ボ・ベンスナイダーは、その厳しい状況の中でも全力を尽くし、15分間で争った予選Q1のセッションで13番手。Moto2クラス総合では27番手でした。ピオトル・ビェシェキルスキは転倒を喫したことも影響し、30番手から日曜の決勝レースに臨みます。

Q1のセッション終盤では、ビェシェキルスキを含めて何名かの選手が立て続けに転倒しました。この時間帯に上空に雲が現れて日射しを遮ったために、路面の温度が下がってグリップレベルが低下したことが、転倒発生の大きな原因のひとつになったようです。ビェシェキルスキは金曜の走行でも転倒し、左肩を痛めて午後のFP2を見送ることを余儀なくされました。今日は午前のFP3で走行を再開しましたが、肩の調子はまだ万全といえる状態には戻っていませんでした。Q1では8コーナーで転倒した際に、ふたたび肩を強打してしまいました。この転倒の前に記録していた1分39秒947が、ビェシェキルスキの予選ベストタイムになりました。

ベンスナイダーは転倒なく予選を走りきりましたが、冷えた温度条件のもとで苦戦を強いられ、1分37秒984というタイムを記録して土曜のセッションを終えました。第10戦フランスGP決勝レースは、現地時間日曜午後2時30分(日本時間10月11日午後9時30分)にスタート。全25周で争われます。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(予選27番手:1分37秒984)
「午前のFP3は、全体的にフィーリングがあまり良くなくて、特にフロントが厳しかった。午後の予選に向けてフロントまわりを変更したけれども、残念ながらあまり良くはならなかったんだ。チームはとても頑張ってくれたんだけど、僕たちは明日の決勝で後方からスタートすることになってしまった。でも、今日は今日。明日は明日。午前のウォームアップでいいものを見つけてフィーリングを改善し、決勝レースで少しでも前にでられるようにがんばるよ」

ピオトル・ビェシェキルスキ選手(ゼッケン74)

(予選30番手:1分39秒947)
「昨日の転倒の影響で肩はまだかなり痛かったのですが、それでも今朝のFP3から走り出すことができて良かったです。FP3では、走るたびにタイムを上げていくことができました。午後の予選でも、序盤からうまく走ることができて、自分自身とバイクの両方がどんどん良くなっていると感じていました。走行中に、後方から追い抜いてきた選手が8コーナーの進入で早めにブレーキしたので、その影響で僕も急減速したのですが、接触して転倒することになってしまいました。幸いにも僕自身は大丈夫だったのですが、この転倒の影響でバイクが損傷して、もう走れない状態でした。明日の決勝レースは、できるだけ前についていって、ミスをせずに少しでもうまく走れることを目指します」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)