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ピレリ(Pirelli)レースレビュー FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)アルゼンチン戦スーパーポールレース、レース2

アルゼンチンのサンファン・ビリカム・サーキットでは、レース2日目も非常にハイレベルな戦いが繰り広げられ、オーバーテイクやサプライズが満載の展開となった。ティソ・スーパーポールレースでは、トプラック・ラズガトリオグルが優勝、レース2ではスコット・レディングが優勝した。

世界選手権のタイトルを争うラズガトリオグル、レイは、わずか30ポイント差でアルゼンチンを後にし、インドネシアでの最終戦でタイトルが決まることになる。
WorldSSPでは、スイス人ライダーのドミニク・エーガーターが第20回目のスーパースポーツ世界選手権のチャンピオンに輝き、ジュール・クルーゼルがレース2で優勝を獲得している。

なお、アルゼンチン戦には、南米のピレリCEO兼エグゼクティブ・バイスプレジデントのセザール・アラルコンと、アルゼンチンのピレリCEOのマウリシオ・カニネオも参加。アルゼンチンでは、ピレリの創業111周年を記念して、同国初となるモーターサイクル用タイヤの生産ラインが立ち上げられており、今回のワールドスーパーバイク選手権のパドック訪問はその一環となる。
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WorldSBKティソ・スーパーポール・レース


チャンピオンシップリーダーのトプラック・ラズガトリオグルは最高のスタートを切り、ポールシッターのスコット・レディング、5番グリッドから2つポジションを上げたジョナサン・レイ、アレックス・ロウズ、アクセル・バッサーニが続いた。レースは僅差でトプラック・ラズガトリオグルが優勝、2位にスコット・レディング、3位はジョナサン・レイとなった。
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WorldSBKティソ・スーパーポール・レース結果

T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
A. Lowes (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
T. Rabat (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
E. Laverty (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
L. Mercado (MIE Racing HONDA Team / Honda CBR1000 RR-R)
I. Viñales (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
S. Cavalieri (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
C. Ponsson (Gil Motor Sport-Yamaha / Yamaha YZF R1)
L. Ribodino (OUTDO TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
M. Solorza (OUTDO TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)

WorldSBKレース2


トプラック・ラズガトリオグル、ジョナサン・レイ、スコット・レディングはスタート直後から激しくバトルを展開。その後ろにはアクセル・バッサーニ、マイケル・ファン・デル・マークが続いた。中盤になるとスコット・レディングがリードを奪い、ジョナサン・レイは終盤にトプラック・ラズガトリオグルを抜いて2位となった。スコット・レディングはトップで完走、トプラック・ラズガトリオグルは3位でレースを終えている。

WorldSBKレース2結果


S. Redding (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
T. Razgatlioglu (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
A. Bassani (Motocorsa Racing / Ducati Panigale V4 R)
M. Rinaldi (ARUBA.IT Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
M. van der Mark (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
A. Locatelli (Pata Yamaha with BRIXX WorldSBK / Yamaha YZF R1)
G. Gerloff (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
C. Davies (Team GOELEVEN / Ducati Panigale V4 R)
Á. Bautista (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
L. Haslam (Team HRC / Honda CBR1000 RR-R)
T. Rabat (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
I. Viñales (ORELAC Racing VERDNATURA / Kawasaki ZX-10RR)
K. Nozane (GRT Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
L. Mercado (MIE Racing HONDA Team / Honda CBR1000 RR-R)
E. Laverty (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW M 1000 RR)
C. Ponsson (Gil Motor Sport-Yamaha / Yamaha YZF R1)
S. Cavalieri (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
L. Ribodino (OUTDO TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
M. Solorza (OUTDO TPR Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
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WorldSSPレース2

土曜日にポールポジションを獲得したフランス人のジュール・クルーゼルが好スタート。そのまま走りきって優勝。2位はカン・オンク、3位にはランキングトップのドミニク・エーガーターが入賞、合わせて2021年のタイトルを獲得した。終盤に転倒したことで、タイトル争いをしていたスティーブン・オデンダールはエガーターに敗れることとなった。

WorldSSPレース2結果


J. Cluzel (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
C. Oncu (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
D. Aegerter (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
H. Soomer (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
P. Sebestyen (Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team / Yamaha YZF R6)
V. Debise (GMT94 Yamaha / Yamaha YZF R6)
V. Takala (Kallio Racing / Yamaha YZF R6)
G. van Straalen (EAB Racing Team / Yamaha YZF R6)
M. Brenner (VFT Racing / Yamaha YZF R6)
M. Gonzalez (Yamaha ParkinGo Team / Yamaha YZF R6)
L. Taccini (Ten Kate Racing Yamaha / Yamaha YZF R6)
P. Oettl (Kawasaki Puccetti Racing / Kawasaki ZX-6R)
S. Morais (Wójcik Racing Team / Yamaha YZF R6)
U. Orradre (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
J. Buis (G.A.P. MOTOZOO Racing by Puccetti / Kawasaki ZX-6R)
M. Petratti (Yamaha MS Racing / Yamaha YZF R6)
Rt. S. Odendaal (Evan Bros. WorldSSP Yamaha Team / Yamaha YZF R6)
Rt. N. Tuuli (MV Agusta Corse Clienti / MV Agusta F3 675)
Rt. A. Gonzalez (VFT Racing / Yamaha YZF R6)
Rt. R. De Rosa (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-6R)

ライダーたちが選んだピレリのソリューション


WorldSBKのティソ・スーパーポール・レースでは、多くの選手がフロントにスタンダードSC1タイヤ(オプションA)、リアにスタンダードSCXタイヤ(オプションA)を選択したが、ティト・ラバトはフロントにミディアムSC2ソリューション(オプションB)を選択していた。

レース2では、ほとんどのライダーがレース1で選択したものと同じタイヤを使用。ジョナサン・レイとティト・ラバトは、フロントタイヤにミディアムコンパウンドのスタンダードSC2(オプションB)を、その他のライダーはソフトコンパウンドのスタンダードSC1(オプションA)を選択した。一方、リアタイヤは全員がスタンダードSCX(オプションA)を使用していた。

WorldSSPのレースでは、フロント、リアともにライダー達はフロントに全員がスタンダードSC1(オプションA)、リアはスタンダードSCX(オプションA)を使用した。

スーパーポール・レースにおけるデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARDはスコット・レディングが6周目に記録した1’37.345
・最も使用されたフロントタイヤは スタンダード SC1タイヤ(21名中20名)
・最も使用されたリアタイヤは スタンダードSCX(21名中21名)
・最高速度はチャズ・デイビスが9周目に記録した315.9km/h
・使用可能だったソリューションはフロント4本、リア5本
・ライダーが使用出来たタイヤ本数は57本、フロント28本、リア29本。
・気温:19° C
・路面温度:35° C

WorldSBKレース2におけるデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARDはスコット・レディングが13周目に記録した1’37.615
・最も使用されたフロントタイヤは スタンダード SC1タイヤ(20名中18名)
・最も使用されたリアタイヤは スタンダードSCX(20名中20名)
・最高速度はアルヴァロ・バウティスタが5周目に記録した314.1km/h
・使用可能だったソリューションはフロント4本、リア5本
・ライダーが使用出来たタイヤ本数は57本、フロント28本、リア29本。
・気温:22° C
・路面温度:48° C

WorldSSPレース2におけるデータ

・PIRELLI BEST LAP AWARDはジュール・クルーゼルが15周目に記録した1’41.906
・最も使用されたフロントタイヤは スタンダード SC1タイヤ(20名中20名)
・最も使用されたリアタイヤは スタンダードSCX(20名中20名)
・最高速度はマヌエル・ゴンザレスが19周目に記録した273.6km/h
・使用可能だったソリューションはフロント4本、リア5本
・ライダーが使用出来たタイヤ本数は47本、フロント23本、リア24本。
・気温:21° C
・路面温度:47° C

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)

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