2011年10月に建造されたブッダ・インターナショナル・サーキットは、首都ニューデリーの南東約50kmに位置する。ドイツの建築家ヘルマン・ティルケが設計し、最近改修されたサーキットは全長4.96kmで、8つの右コーナーと5つの左コーナーがあり、高速な走行が予想される。

サーキットには1kmのストレートに加え、ハードブレーキング、加速ポイント、小径のコーナーが混在するため、タイヤに大きな負担がかかることが予想される。幅12メートルのブッダ・インターナショナル・サーキットは、ライダーが存分に力を発揮できる構成となっていることから、エキサイティングなレースが展開されるはずだ。

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ピエロ・タラマッソ

「このサーキットは誰もがゼロからのスタートとあり、イベント開始時の戦略が非常に重要になるでしょう。ミシュランとしてはコンピューター・シミュレーションを行い、熱応力を把握し、最適なコンパウンドを選択することに努めていますが、モーターサイクルのセットアップを洗練させるためには、実地テストが不可欠であることは明らかです。」

「今シーズンのレースで事前データなしにレースに臨むのは今回が初めてとなります。このサーキットを分析したところ、タイヤへの攻撃性はスピルバーグ(オーストリア)、ブリーラム(タイ)と似ていることがわかっています。」

「リアタイヤの特に右側には非常に厳しいコンディションとなることが予想されます。ですから、レギュレーションが許す限り、フロントとリアに追加のコンパウンドを投入する予定です。予想される要求に応えるため、フロントは左右対称、リアは左右非対称のタイヤを選択してします。最初のマシンがコースに出るのが待ちきれないですね。」

特別な状況、特別なタイヤアロケーション

各レースのレギュレーションでは、フロントに3種類、リアに2種類のタイヤが使用できるが、事前テストがないサーキットの場合、コンパウンドを増やすことができる。そのため、ミシュラン・モータースポーツはインドGPで、フロントタイヤにソフト、ミディアム、ハードの3種類のコンパウンドを用意する。さらに、リアには通常の2種類ではなく、ソフト、ミディアム、ハードの3種類のコンパウンドが用意される。

これらのオプションにより、ライダーは最も幅広いタイヤ選択肢の中からセッティングを練り上げることが可能だ。雨天の場合、ミシュラン・パワーレインはフロントとリアに2種類のコンパウンド(ソフトとミディアム)が用意され、リアタイヤは右側が強化された左右非対称タイヤとなる。

ブッダ・インターナショナル・サーキットでは、9月22日(金)の午前中にフリー走行1回目が行われる。午後に行われる2回目のセッションは、1時間ではなく1時間10分で行われ、このセッションでトップタイムを記録した10台がそのままQ2進出を決める。

土曜日は午前中に30分のフリー走行が行われ、その後Q1、Q2(各15分)、午後にスプリントレース(12周)が行われる。午前中に10分間のウォームアップを行った後、日曜日の午後にグランプリ(24周)が行われる。

(Photo courtesy of michelin)